SIRUP×Taka Perry、新たなスタートを応援する「GO!!」制作背景 グローバルな音楽活動における展望も語る
国境のない音楽業界に近づけられれば
――TakaさんはUSやアジアなどグローバルな制作を行なっていますが、例えばUSと日本での制作の違いはどんな部分でしょうか。
Taka:洋楽文化で主にある制作方法がCo-Writing Sessionで。大抵プロデューサー、アーティスト、トップライナーの3人が集まってその場でゼロから1日で曲を作り上げる形が一番多いですね。日本でもこのCo-Writing文化が少しずつ発達している気もしますけど、プロデューサーがトラックを作ってアーティストに送るという流れが一番多いとは思います。
――TakaさんのデビューEP『KAKOMIRAI』収録のシングル「APOLLO」は英語、日本語、韓国語、中国語の4言語が収録されており、Takaさんの特徴が表れていると思います。この作品も含め、Takaさんが目指したいアーティスト・プロデューサー像はどんなものですか?
Taka:世界中を周り音楽を作っている中で色んな文化や言語に触れているのでちょっとずつ国境のない音楽業界に近づけられればと思っています。洋楽プロデューサーだとメトロ・ブーミンやケニー・ビーツのようなプロデューサーとしてのブランドを意識しつつアーティスト活動もやっている方が色々いて、アジアにそういう人が割と少ないと感じていて、そのギャップを狙っていますね。
――SIRUPさんがTakaさんと今後やってみたいことは?
SIRUP:実はこの間もセッションして、また最高な曲ができたからもっと一緒に作りたいですね!
――Takaさんは?
Taka:一緒にタイムレスで伝説的なEPを作ってみたいですね。トレンドを追わず、何年も聴き続けてもらえるいわゆる(フランク・オーシャンの)『Channel Orange』みたいに認識される作品を!
――おお、それは期待してしまいます(笑)。SIRUPさんは昨年のEP『BLUE BLUR』以降のリリースは肩の力が抜けた曲が多い印象です。曲作りやスタンスの変化があったのでしょうか。
SIRUP:そうですね。人生において、戦うことと人生を楽しむこと、うまくやっていくこと、自分という人間の輪郭が今までで一番はっきり見えてきたような気がしてて、そこが今のスタンスに出てるのかと思います。光と影を綺麗に許容できるようになったというか。そんな感じです。
――加えてSIRUPさんは近年、brb.、SUMIN、The Crane、HYBSなどアジアの気鋭アーティストとのコラボを連発していますが、その主な理由とは? もしテーマがあるとしたら、それはどんなものですか?
SIRUP:やりたくても簡単にできることでもないので、連発できること自体が奇跡だとも思うんです。これは本当にチームの力ですが、SIRUPを始めたときからずっと海外に活動を拡げることが目標だったので、そこがまずあります。その上で、価値観が違う海外のアーティストからもらえる刺激や、音楽体験を通して個人的な成長や学びに繋げたいなとも思っています。
それから僕がコラボをこうやってしていくことで、少しずつでも日本のダンスミュージック、R&BやHIPHOP、インディーズシーンの素晴らしいアーティストを将来的には繋げていきたいし、日本にもたくさんいることを知ってもらえたら嬉しいなと。とにかく日々新たな経験をさせてもらってますし、コラボしたアーティストはみんなリスペクトしています! なので、コラボした曲だけでなく、各アーティストのオリジナル曲もぜひチェックしてもらえたら嬉しいです。
――SIRUPさんのこの一連のアジアのアーティストとのコラボはEPやアルバム、もしくはライブに繋がっていくのでしょうか?
SIRUP:これをきっかけに、コラボしたアーティストとそれぞれの国で一緒にライブをしたり、お互いにとってより良い関係は続けていきたいですね。
■リリース情報
「GO!!」
配信中 https://orcd.co/go_sirup
オフィシャルサイト
https://sirup.online/wp/