SIRUP×Taka Perry、新たなスタートを応援する「GO!!」制作背景 グローバルな音楽活動における展望も語る

 SIRUPがオーストラリアのプロデューサー・Taka Perryをサウンドプロデュースに迎えた「GO!!」を1月にリリース。2024年第1弾シングルの同曲は自動車ブランドMINIの新モデル「MINI Camden Edition」とのコラボ曲で、CMのためにSIRUPが書き下ろし、自ら出演も果たした。ファンキーなベースラインと爽快なビートが、さりげなく新たなアクションを促してくれる1曲だ。今回はSIRUPとTakaへのメールインタビューを通して二人の交流や「GO!!」の制作背景を知るとともに、互いにアジアのアーティストして見据える未来や展望についても聞き、共通点を探る。(石角友香)

人生において楽しむことを忘れないで

――まずTaka Perryさんが受けた音楽的な影響とプロデューサーとしてのプロフィールを教えてください。

Taka:子供の頃から幅広く音楽を聴いていて、BonoboやFour Tetなどの楽曲から強い影響を受けています。小学生の頃からギターを弾いていたので、実際自分が音楽を作り始めた中学時代はロック/メタルを主に聴いてましたね。現在滞在しているのはオーストラリアですが、音楽活動はグローバルにやっていて日本、韓国、イギリス、アメリカなどのアーティストと普段制作をしています。これまでにルエル、デンゼル・カリー、トーマス・ヒードン、WILYWNKA、JP THE WAVYなどの楽曲をプロデュースしました。

――SIRUPさんはTakaさんとは「umi tsuki feat.iri(Taka Perry Remix)」、コーディ・ジョンとの「2MANYTIMES」でコラボされてきましたが、Takaさんとの出会いは何がきっかけでしたか? そして今回の「GO!!」のプロデュースを彼にオファーした経緯を教えてください。

SIRUP:インスタでDMをくれて繋がりました。共通の知り合いもいたし、サウンドもカッコよくてセッションすることになり、さらにそこからコーディ・ジョンとも繋がってることがわかってコラボに至りました。「GO!!」は「MINI Camden Edition」のCMのお話しをいただいて書き下ろしたのですが、テーマ的にTakaとやれると面白いかなというのと、「2MANYTIMES」のセッション時から相性もよかったので、もっと一緒に作りたいなと思っていてオファーしました。

――SIRUPさんとのコラボは3度目ですが、オファーを受けた時の印象はどんなものでしたか?

Taka:まず自分にプロデュースのオファーをしてくれたことに感謝でしたね。制作中、自分がオーストラリアに戻っていたので、オファーを受けた12月中旬からリモートでの4週間でどういう風に曲をゼロから完成させるかがなかなかチャレンジでしたけど。

――お互いの音楽性やパーソナリティの魅力とはどんな部分ですか?

SIRUP:本当に柔軟だし、アイデアも豊富だし、一緒に作ってて楽しいです。セッション中にいきなりふざけだすところもね(笑)。Takaはどんなジャンルでも乗りこなせそうな引き出しの多さと、豊富な知識の裏付けも感じて頼もしい。何においてもアグレッシブに感じるし、刺激をくれるアーティストですね。

Taka:特にトレンドを追わず自分が好きな音楽を作っている印象はありますね。僕たちは二人とも聴いてる音楽の幅が広いと思うので、制作する時に色んな異なるアイデアを試せて楽しいです。

――「GO!!」は「MINI Camden Edition」への書き下ろしですが、MINIのコンセプトからどんな発想でリリックやビートのイメージを広げていきましたか?

SIRUP:「MINI Camden Edition」の持つ自由さや、遊び心、ワクワクするような音楽のある世界を歌詞やビートに乗せました。個人的には、世の中は今色々大変だけど、同時に自分のための快活でワクワクする、前進する心を楽しむ気持ちを後押しできるような楽曲にしたいなと思って作りました。戦うにもエネルギーがいるので人生楽しむ時間も大事だなと。

Taka:とにかく疾走感がある曲にしたいということで、ビート制作中はドライブしている時に聴いて気持ちいいバイブスを求めて作ってみました。PinterestとかYouTubeでドライブのビデオとかを見ながら作ってましたね。

MINI CAMDEN EDITION feat. SIRUP スペシャルムービー公開中 | MINI JAPAN

――SIRUPさんは実際のビートメイクではTakaさんにどんなリクエストを? またどんなプロセスを踏んだんですか?

SIRUP:やはり車の疾走感やドライブ中に気持ちよく聴けそうな感じと、ワクワク感を大事にしましたね。今回はTakaが何パターンかトラックを作ってくれた中から選びました。遠隔でのやり取りでしたが、めっちゃスムーズに制作できた印象です。

Taka:一旦一緒に方向性を決めてから自分側でビートを何個か組み立てていきました。ビートがある程度形になった時点でSIRUPに投げたらすぐリリックとメロディが戻ってきました。ボーカルを乗せたらビートをまた編集して、そのプロセスを何回か繰り返してるうちに基本的に曲が完成しました。

――まずは走り出す、踊り出す、踏み出すといった行動を促すリリックの発端となったものを教えてください。

SIRUP:「人生において楽しむことを忘れないで」というメッセージがベースにあります。さらに一年の始まりかつ1月のリリースだったので、気持ちいいスタートを切りたいという意味での前進や、これから何か新しいものに挑戦したり、新しいフェーズに入る誰かを応援したかったからですね。これは、自分も含めてですが。

――そのリリックをTakaさんの無駄のないビートがなめらかに曲を走らせてる印象があるのですが、SIRUPさんからこの曲の聴きどころ、フックを語っていただくとしたら?

SIRUP:〈ハンドル任せない〉〈ハンドル渡さない〉など、自分の人生自分でハンドル切っていこうという歌詞が個人的には意味が強くて。社会に押し付けられた価値観に無意識にいろんなことを選択させられている社会で、本当に自分で選択することをしっかり精査しないと気づけば振り回されてるような構造になってると思うんですよね。今は特に政治の問題も含めて。自分がいる世界がどうなっているのかよく知って自分にできることはすべて自分でやっていかないとハンドル勝手に切られるぞって。そこがメッセージとしてフックになってます。

 ライブとかでやる時は「GO!!GO!!GO!!GO!!」とか、一緒に声を上げてほしいところもあるのですが、その辺が体感的なフックなのかなと思います。

Taka:やっぱりフック後の「GO!!GO!!GO!!GO!!」ですね!

GO!!

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