Number_i「GOAT」で示す意志、IMP.は世界へ……“TOBEにきた意味”と向き合う姿 東京ドーム公演直前に考える
北山は昨年「乱心-RANSHIN-」と「JOKER」を2カ月連続で発表し、1月31日には2曲を含む1stシングル『乱心-RANSHIN-/JOKER』としてCDリリースした。
そして、先日2月23日にリリースされたのが、“人生の選択”について歌ったナンバー「BET」だ。リリースに際し、北山は「数年前から温めていた一曲」とコメントしている。このタイミングでリリースしたのは、彼自身が昨年、大きな選択をしたからなのかもしれない。曲中で彼は、〈僕らは今日を賭してサイを投げる〉と歌っている。サイコロは投げてしまったら止められない。どの目が出るかはわからないが、もう引き返せないことから「賽は投げられた」には“最後までやるしかない”という意味がある。「BET」には、自分が決めた道を歩む彼の覚悟が詰まっているように思えるのだ。
三宅も、昨年の「Ready To Dance」に続き、TOBE所属後第2弾となる楽曲「iDOLING」を1月29日に配信リリースした。同曲は、2010年に発表した自身のソロ曲「“悲しいほどにア・イ・ド・ル” ~ガラスの靴~」の続編にあたる。“アイドルがアイドルを俯瞰する”をコンセプトとし、あらためて自身が“アイドル”という存在に向き合った作品だ。
TOBEアーティストのハワイ旅行に密着した番組『TOBEの夏休み。〜ハワイ独占密着!新たな決意〜』(ABEMA)で、三宅は「ひとつのことをやり続けるって生半可なことじゃない」と話していた。それは、食事に行った寿司店で、10代からこの仕事を続けてきたという大将に向けた発言であったが、同じく“アイドル”というひとつの職業を続けてきた三宅だからこそ、共感する部分があったのだと思う。時に苦悩を抱え、ステージを移しても、変わらず“アイドル”として生きていくこと。「iDOLING」には、そんな彼の生き様が投影されているように感じられる。
昨年末、滝沢は「アーティストの皆さんがなぜTOBEにきたのかという答えを出さなきゃいけないと思う」と話していた。その言葉どおり、おそらく13人それぞれが、“TOBEにきた意味”を自問している真っ最中だろう。その答えを、彼らは音楽作品に落とし込んでいる。彼らの作品一つひとつには、自分たちがやりたいこと、どう在りたいかという想いが、それぞれ表れているように思う。
『to HEROes』は、初めて所属アーティストが勢揃いしてファンとコミュニケーションを取れる場所。同時に、アーティストにとって“TOBEで活動していくこと”をあらためて示す場でもある。これまでの経験で培ったもの、今の想いを、パフォーマンスを通じて届けてくれるはずだ。そんな彼らの勇姿をしっかりと見届けたい。決意や覚悟の詰まったステージが、来週幕を明ける。
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