SHINee、6年ぶりの東京ドーム公演 デビュー15年経てもなお愛され続ける4つの理由
3つ目が、MCでのトークから垣間見える各メンバーの個性や素の表情と、メンバー間の仲の良さだ。SHINeeのコンサートのMCは、基本的にすべて日本語で自由なトークが繰り広げられる。メンバーがその場の空気を感じ取りながらトークをしてくれるので、その公演ならではのおもしろい場面が生まれることもある。例えば筆者が以前取材した2023年11月28日の国立代々木競技場第一体育館での公演では、久しぶりに披露した「Downtown Baby」の曲名に込められた意味についてトークが行われた。TAEMINが「(『Downtown Baby』とは)渋谷にいる女性、みたいな意味?」と言葉を発すると、KEYがすかさず「ダウンタウンで生まれた知り合いの子ども(という意味)です(笑)!」「それを記念して(『Downtown Baby』を今回のツアーで)歌ってる」と新しい見解を披露して、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
パフォーマンスではクールで華やかなカリスマ性を身にまとっているだけに、MCで見せる肩の力が抜けた自然体な姿は、親近感の湧くギャップがある。そうしたギャップも、多くのファンを惹きつけてやまないポイントと言えるのではないだろうか。
4つ目は、トップアーティストにもかかわらず、一人ひとりのファンを大切にしている点である。SHINeeのコンサートでは、メンバーとの間に不思議な距離の近さを感じることができる。彼らはコンサートの中で、言葉だけでなく態度でもファンへの愛をたっぷりと伝えてくれる。例えばトロッコに乗ってで会場内を巡回するとき、メンバーはただ手を振るだけでなく、機材から大きく身を乗り出して一人ひとりのファンと目線を合わせようとしてくれるし、2階席、3階席のある会場であれば、メンバーのうち誰か一人は上階の席に目線を送ってくれることが多い。会場全体のファンに愛と感謝を伝えようとする彼らの姿があるからこそ、多くの人がSHAWOL(SHINeeのファンの総称)で居続けたいと思うのかもしれない。
このように、コンサートからもさまざまな魅力を感じることができるSHINee。本日2月25日に開催される東京ドーム公演2日目も、大勢のファンに囲まれて、きっと大盛り上がりのコンサートになることだろう。
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