Ken Yokoyamaの今の強さをありのまま表出する『Indian Burn』 ツアー初日に再確認した新曲のパワー


ただ、Ken Yokoyamaクラシックと呼ぶべきそれらの曲に、最初から肉薄している2曲があったことは特筆しておく。昨年シングルとしてリリースされた「These Magic Words」、そして新作のラストナンバー「Heartbeat Song」だ。始まった瞬間の「キタコレ!」感、サビを唱和するファンのたまらない表情、これ以上ないほどの一体感は、およそ新曲とは思えないものであった。そんなキラーチューンが一気に2曲増えたのだ。これらを新たなテーマとして2024年を駆け抜けていく姿さえ見えた気がする。よっしゃ、と思うしかなかった。まだイケるし生きていく。バンドが、なのか、自分が、なのかを自問し、どっちもだと確信する。これはもう音楽の話ではない。ただ、今のKen Yokoyamaの強さとは、そういうものを含んだ表現になっているのだ。
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