Ken Yokoyamaの今の強さをありのまま表出する『Indian Burn』 ツアー初日に再確認した新曲のパワー

Ken Yokoyama、最新ツアー初日を観た

 新しい曲の間に挟まれる旧曲も眩しいハイライトとなり続けた。1stアルバムから「Believer」、4thアルバムから「Punk Rock Dream」、6thアルバムから「I Won’t Turn Off My Radio」。それぞれが地響きのごときシンガロングを巻き起こす。皆の合唱だけを主役にした無音の時間を用意するバンド側と、それに乗っかるファンの連帯感。新曲とは声量が違うのは当然である。

 ただ、Ken Yokoyamaクラシックと呼ぶべきそれらの曲に、最初から肉薄している2曲があったことは特筆しておく。昨年シングルとしてリリースされた「These Magic Words」、そして新作のラストナンバー「Heartbeat Song」だ。始まった瞬間の「キタコレ!」感、サビを唱和するファンのたまらない表情、これ以上ないほどの一体感は、およそ新曲とは思えないものであった。そんなキラーチューンが一気に2曲増えたのだ。これらを新たなテーマとして2024年を駆け抜けていく姿さえ見えた気がする。よっしゃ、と思うしかなかった。まだイケるし生きていく。バンドが、なのか、自分が、なのかを自問し、どっちもだと確信する。これはもう音楽の話ではない。ただ、今のKen Yokoyamaの強さとは、そういうものを含んだ表現になっているのだ。

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Ken Yokoyama『Indian Burn』特設サイト

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