DEEP、初の3人編成曲で届ける“大人の歌心” 『iCON Z』参加メンバーへの想いも明かす

 DEEPが1月1日、配信シングル「Darlin'」を発表した。本作はグループとしては5年ぶり、DEEP TAKAとDEEP YUICHIRO、DEEP KEISEIの3人編成としては初音源となる。

 2019年からは6人組のDEEP SQUAD名義の活動が中心だったが、メンバーの宇原雄飛、RYOJI、SUZUKIがオーディション『iCON Z ~Dreams For Children~』第二章に参加し、それぞれTHE JET BOY BANGERZ(宇原)、WOLF HOWL HARMONY(RYOJI、SUZUKI)として新たにデビュー。それを受けてDEEPとしての活動が再燃したというわけだ。

 リリースされた新曲はチルなビートに、彼らの武器である歌とハーモニーがそっと寄り添うような内容。若いメンバーとの化学反応で新しい地平を開くのとは違う、余裕と熟練がそこにある。DEEPからDEEP SQUADへ、そしてまたDEEPへ。一巡して戻ってきた彼らの“強くてニューゲーム”について話を聞いた。(小池直也)

「歌い上げる緊迫感だけでなく、余裕を持って楽しむ雰囲気」(KEISEI)

DEEP TAKA

――昨年からDEEPとしての活動も増えていますね。

DEEP TAKA(以下、TAKA):DEEP SQUADの他のメンバー3人が『iCON Z』第二章に参加したこともあり、久々にDEEPとして活動しています。

DEEP YUICHIRO(以下、YUICHIRO):活動が多かったわけではありませんが、2023年は個人的にも充実した1年でしたね。

DEEP KEISEI(以下、KEISEI):DEEP SQUADはエンタメ重視ですが、DEEPはラフな感じが魅力。年齢的にも気張らずゆったりまったりで居心地がいいです。ずっと椅子に座りながら歌っていたい(笑)。

TAKA:ファンクラブイベントや毎年恒例のビルボード公演などもやらせていただいて。今回はDEEPとして5年ぶり、3人としては初の新曲リリースとなりました。

――その新作「Darlin'」について、まずは制作経緯から教えてください。

TAKA:タイアップ(テレビ朝日&TELASA 恋愛ドラマ『BLドラマの主演になりました』主題歌)が決まり、リリースまでの時間がないなかで急遽コンペをしました。いろいろな作家さんの曲を聴いて選定しましたが、久々にすごいスピード感でしたね。

YUICHIRO:10曲ほどの候補には今までのDEEPっぽい楽曲もありましたが、あえて挑戦的な「Darlin'」を選びました。歌い上げるというよりもゆったり歌う感じで、大人なDEEPを見せられればと。

KEISEI:デモを聴いた時からライブで歌っているイメージが浮かびましたね。リラックスしながらセッションしているような。歌い上げる緊迫感だけでなく、音楽を余裕を持ちながら楽しむ雰囲気もいいかなと。

――歌詞の印象については?

DEEP YUICHIRO

YUICHIRO:デモの段階から歌詞がついていたのですが、録音する直前まで作詞・作曲・編曲をしてくれた作家・きなみうみさんが「この歌詞どうですか?」とブラッシュアップしてくれたんですよ。レコーディングした後に「新しい歌詞が来ました!」というやりとりもありました(笑)。歌った歌詞と照らし合わせて、新しい方がよかったので録り直したりして。

 パート割も実際に歌ってみて、レコーディングで「自分っぽくないな」とか「誰が合うかな」と考えましたね。AメロはKEISEIやTAKAが合う、サビは僕がいいけどソロでは歌えないから最初の〈キミのこと愛し続けるよ〉はTAKAにお願いして……みたいな。

――もしかしたらDEEP SQUADよりもスムーズに決まったり?

YUICHIRO:もう自然に決まりますね。レコーディングもすんなり終わって、ベテラン感が出てきた(笑)。

TAKA:DEEP SQUADの半分以下の時間で終わったんですよ(笑)。

YUICHIRO:もちろん6人も楽しいんですけどね。

KEISEI:言葉で伝えるようなニュアンスだったので、歌いすぎないバランス感が難しい。「語り」みたいな。

――DEEP SQUADの楽曲はミックスボイスによるアプローチが多かったですが、それによって得たところもあるのでしょうか。

KEISEI:歌に関してはそこまでないですね。それよりも若い世代がフック感のない曲を好む、ということは勉強になりました。ずっと部屋で流せるような、日々の彩りになるような質感。

TAKA:DEEP SQUADでいうと「2words」系の、口角を上げず力を抜く歌い方は上手くなりましたね。年で力が入らなくなったのかもしれませんが(笑)。あとは6人よりも3人の方が必然的に歌うパートが増えるので、表現やパート配分を考えるようになったのもあります。張って歌うだけが表現ではないし、より抑揚や強弱が大事だなと気づきました。これはDEEP SQUADで培ったものだと思います。

「作品に寄せながらも、どんな人にも当てはまる内容」(YUICHIRO)

――MVはライブで歌われている映像になっていました。

DEEP KEISEI

TAKA:歌い慣れていないなかでしたが、昨年末の『DEEP Billboard Premium Live 2023 “Just The Way We Are” ~Christmas Special~』や『LDH LIVE-EXPO 2023』でも披露したんです。MVでは『DEEP Billboard Premium Live 2023 “Just The Way We Are” ~Christmas Special~』でのライブ映像を使いました。

YUICHIRO:YouTubeにファンの方からの温かいコメントもついていて嬉しいです。

KEISEI:昔から応援してくださっている方は、結構3人の曲を待っていてくれたみたいですね。

――『BLドラマの主演になりました』の主題歌ですが、BL作品のタイアップが続いていますね。

YUICHIRO:〈Boyfriend〉という言葉が出てきたり、作品に寄せたところもありますが、結局は恋愛ソングですから。どんな人にも当てはまる内容になっています。

――DEEP SQUAD「Good Love Your Love」のようなバイラルヒットも期待できそうです。

KEISEI:あれはドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)のエンディング曲ということでアジアのファンがめちゃくちゃ増えました。動画についたコメントも外国語が多いし、絶対にアジアツアーは行かないと。

TAKA:タイのフェスからオファーはあったのですが、コロナ禍でキャンセルになってしまったんですよ。

YUICHIRO:ぜひ機会を見つけて行きたいです。

DEEP Darlin’ ミュージックビデオ

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