“あの時”を支え、胸に秘めてきたキャイ～ンに「ありがとう」

　また番組では、香取をよく知る存在としてキャイ～ンが登場。1997年より約11年続いた『天声慎吾！』（日本テレビ系）で共演して以来、香取が信頼する数少ない“相棒”とも呼べる間柄になっていく。そしてSMAPの解散騒動で揺れた年にも、天野ひろゆきに子どもが生まれたと聞いて香取がこっそりと駆けつけていたこと。さらに、当時香取が誰にも吐露できなかった思いを、キャイ～ンの2人が受け止めてくれたことなどが明かされた。

　マスコミに追われ、写真を撮られるどころではなく、移動車の前後を車で塞がれるような日々に「カーチェイスみたいだった」と言う。「新しい人生を歩みだそうみたいな感じだったのに、こんなに大変でどうなっちゃうんだろう、どこに向かっていけばいいんだろうっていうなかで、連絡を取り合って2人とは会ったんですよね」と回顧するのだった。

　さらに、「言ったことによってどうでもないんだけど、誰かに聞いてほしかったんでしょうね。それによって自分のなかで整理したかったんだけど、そんなこと話せる人もいなかったなかで、2人に聞いてもらって」と続け、朝方までその時の現状について話を聞いてもらったとも。

　場所は天野の自宅。落ち着かないウド鈴木はまるで飲食店の店員かのように、香取と天野に飲み物を作って差し出すとなぜか立ったままなかなか座らずにいたという。そして、天野も誰かに聞かれてはいないかとソワソワするあまり、リビングの電気を暗くして迎えたのだそう。「今思えばもうちょっと明るくてもよかったでしょ！」と香取が今笑って話せていることに、キャイ～ンもホッとしているようだった。

　その時に交わされた言葉はもちろん、そんな時間があったことも、ずっと胸に秘めていたキャイ～ン。だからこそ、香取が心を許している存在なのだと再認識した。そんな信頼できる“仲間”に囲まれているからこそ、これほど大変な時期を経てもスターとしてのオーラを増し続け、こうして地上波テレビにも舞い戻ってくることができるのだろう。新しいアイドル像を常に開拓し続けてきた香取が、まだまだ新しい顔を見せてくれる。そんな進化の2024年になるのではないかと期待が高まるばかりだ。