Stray KidsとSEVENTEEN、『紅白』初出場への期待 チャート記録を塗り替え続ける2組
一方、Stray KidsはK-POP第4世代を代表するボーイズグループで、プロデュースとサウンドメイクの能力にたけていることで知られる。2023年はその特徴をさらにアピールするかのように、NiziUに「Paradise」を提供。メンバーのBang Chan(バンチャン)、Changbin(チャンビン)、HAN(ハン)によるユニット“3RACHA”が作曲&プロデュースしたハートウォーミングなこの曲は、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』の主題歌として起用され、幅広い層から人気を集めた。
2017年の結成以降、着実に人気と実力をつけてきた彼ら。当然のごとくステージ以外でもその一挙手一投足に関心を持つリスナーは多く、日本のシンガーソングライター・imaseの「NIGHT DANCER」が韓国で今年を代表するヒットソングとなったのは、Stray KidsがSNS上で同曲のダンスにいち早くチャレンジしたのが一つのきっかけと言われているほどだ。
Stray Kidsのファンは海外にも多い。特にアメリカでの支持層の厚さは際立っており、昨年1年間でリリースしたすべてのアルバムが同国のCD販売量トップ10にランクイン(※1)したのに続き、今年は最新作『樂-STAR(ROCK-STAR)』で、米ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」で4作連続1位を達成。さらに同作のリードトラック「樂(LALALALA)」が米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」で90位に入るなど、勢いを増している。
特筆すべき点は他にもある。6月に発売した3rdフルアルバム『★★★★★(5-STAR)』は初動販売数がK-POP史上最高(当時)となる461万枚に。7月にはロックフェスティバル『Lollapalooza Paris』のヘッドライナーを務めた。これはK-POPアーティストとしては初の快挙である。
日本での人気も絶大だ。8月から10月にかけて4大都市を巡回したドームクラスの単独公演『Stray Kids 5-STAR Dome Tour 2023』は一般予約開始後5分で全席がソールドアウト。9月に発売した日本1st EP『Social Path (feat. LiSA)/Super Bowl -Japanese ver.-』はオリコンやビルボードジャパンのヒットチャートで1位に輝き、出荷数も短期間でミリオンに届くなど話題に事欠かない。
『樂-STAR』の記者会見でメンバーのSeungmin(スンミン)は「音楽を始めると決心したときも甘く考えていたわけではないので、ずっと長くやっていけると思う」と言い、Changbinは「こだわりのある音楽を書き続けていきたい」と熱く語っている。その自信とこだわりを持ち続けたからこそ、国内外での大きな成功を手に入れられたのだ。
SEVENTEENとStray Kids、サウンドカラーは違う。しかし音楽に臨む真摯な姿勢はまったく同じだ。両者は自信とこだわりを持ち続けて日々成長していく。その最新の姿が『第74回NHK紅白歌合戦』で観られるのだ。今までK-POPに関心のなかった人ほど是非チェックしてほしいと思う。きっとそれぞれが放つオンリーワンのオーラを感じるはずだ。
※1:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2215906
※2:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2229068
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