Novel Core、日本武道館公演まで突き進む覚悟の一夜「もう後戻りはしません」 初の対バンツアーレポ

 一気に駆け抜けると、MCパートへ。「セトリがエグい! 誰が考えたの、このセットリスト?」と言うと、自らバンドメンバ―たちに向かって土下座をしながら「すみませんでした!」と笑いを誘う。さらに、先にステージを終えたyamaのパフォーマンスについても言及。「俺が好きな『くびったけ』入ってたじゃん、セットリストに!」「『“くびったけ”のあいだだけ最前列でワーッ!ってやってもいいですか?』って聞いたら、それまで気さくに話してくれてたのに『ダメです』って言われちゃった(笑)」と会場を沸かせる。和やかな雰囲気が広がると、ラストスパートへ。同公演では各会場ごとに対バン相手を想像してアレンジした楽曲を披露してきたが、東京公演では「I KNOW IT WOLF <Acoustic ver.>」を披露。お立ち台に腰をかけて歌うという、いつもとは違った一面を見せていた。

 しっとりした空気を「Green Light」で変えると、ラストナンバーへ。「生きてると躓くこととか、悩むこととか、もがくこととか、みんなにもあると思うのね。もしかしたら、この会場のなかで今日このライブを観て何か得られなかったら、人生なんてまるごと投げ出しちゃおうかな、全部終わりにしちゃおうかなって思ってる人がいるかもしれない。あなたに向かって言わせてください。生きてほしい。苦しい時、しんどい時、いつも思い出す信条がひとつあって。人生は一本の映画だってこと。それを思っていると、死んじゃいたい、投げ出しちゃいたいと思った時に、エンディングをより華やかに、ドラマチックにするために必要な演出の一部なんだなって思い込めるわけ」「もしめっちゃ泣いてる日があったら、このくしゃくしゃの泣き顔をカメラでよくおさえとけよって思いながら踏ん張って生きていってください。そして俺たちと一緒に生きていってください」と熱く語るNovel Coreと、聴き入る観客。「お別れにぴったりな曲があるので、それを歌って帰りたいと思います」と「ジェンガ」を全身全霊で歌っていく。MCの内容とも相まって、より刺さった人も多かったのではないだろうか。そして、最後は深々とお辞儀をしてステージを後にした。

 鳴り止まないアンコールに応えて、再び登場したNovel Core。「新曲を持ってきました」というアナウンスで盛り上がっていると、「そして、今からパフォーマンスしながらミュージックビデオを撮ります!」とさらなるサプライズが。「いろんなことがあったけど、3カ月後に日本武道館での単独公演を控えているということで、俺は決めました。もう後戻りはしません」という宣言と共に、新曲「No Way Back」がスタート。初めて聴く観客も少なくないはずだが、終始大盛り上がり。手を上げることはもちろん、一緒に歌っている人もおり、さすがOUTER(ファンの呼称)と思わざるを得ない。大歓声が鳴り止まないなか、yamaを呼び込み、全員で記念撮影。最後は出演者も観客も、全員が笑顔になってライブに幕を下ろした。

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