indigo la End、『哀愁演劇』で見せる“あたらしい”姿 歴史と今を示したフリーライブ

 続くトークセッションでは、自分たちの楽曲やライブにかける思いを語りながら、時に無邪気にじゃれあうようにして会話を楽しむ、緊迫感のある演奏中とは違ってリラックスした様子の4人の姿を観ることができた。

 印象的だったのは、『あたらしいindigo』と題されたこのライブで「抱きしめて」や「楽園」といった初期楽曲が演奏された理由について川谷が語っていたこと。「昔の自分たちも新しくなっている、ということを見せたかった」という彼の言葉からは、彼の人生と、彼が生み出したindigo la Endというバンドの歴史の深い交わり、自らの人生のさまざまな瞬間を全身全霊で音楽に注ぎ込んできたであろう川谷の音楽家としての生き様を、強く感じることができた。

 それ以外にも、再来年にやってくる結成15年、現メンバー10年のメモリアルイヤーに向けての期待値が上がる話や、対バンイベントなどで披露される「晩生」という曲のポジションについて、さらにメンバーがお互いに抱いている印象……などなど、ここでしか聞くことのできない話がたくさん飛び交っていた。ぜひ、このトーク部分も含めて、配信のアーカイブをチェックしてもらいたい。

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