Sexy Zoneの改名、マリウス葉の卒業……佐藤勝利、転換期迎えるグループとファンを繋いできた言葉

 かつて、メンバーのマリウス葉が卒業するという大きな節目のときもそうだった。2022年12月31日のカウントダウンコンサートをもってSexy Zoneを卒業したマリウス。その心境について語ったラジオは卒業翌日である2023年1月1日に放送されたが、「このラジオとしては収録になるので、(今日は)29日です。なので、その2日前に録らせていただいている状況なのを、まず前提で聞いてほしいなと思うんですけれど」と前置きがしっかりされていた。

 そのとき、佐藤はグループの変化について「僕はテーマというか、終着駅でもあり出発駅でもあるってことがすごく大事なことでもあるのかな」と話していた。その言葉通り、あのタイミングで“5人のSexy Zone”は一度終着駅についたが、あれから“4人といつでも繋がっているマリウス“という新しい形として出発することができたSexy Zone。10月17日放送のラジオ『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)では、菊池風磨が今回の改名についてマリウスにも報告していることを明かしていたのも、その繋がりを感じたシーンだった。

 「5人だっていうことを忘れてほしくないし、忘れる必要もない」という佐藤の言葉をそのまま有言実行している形になっているSexy Zone。そのまっすぐな思いは、ファンに対する願いでもあった。「素直にしたいことをしてもらうことが僕たちもうれしい。(マリウスのメンバーカラーの)オレンジを点けてくれたら、僕たちの思いが伝わったんだなって思うし、点けると切ない気持ちになってしまう人はそれでもいいし」と、その複雑な思いもありのままにぶつけてくれて構わないとしていた。何より「ファンのみんなに嘘をついてほしくない」と話していたのが、Sexy Zoneの器の大きさを感じさせるものだった。

 そんなSexy Zoneだからこそ、グループ名の改名という経験したことのない変化にも、きっとファンの心を最大限にケアしながら進めてくれるのではないかという信頼感を抱くことができる。もちろんファンにとっては12年もの間、愛を持って叫び続けた名前が変わってしまうことに寂しさを持つ人もいるだろう。しかし、ここもまた一つの終着駅であり出発駅と言えるのではないだろうか。

 改名を発表した動画では、菊池の口から、過去にグループ名がネックとなって流れた海外の仕事もあったことが語られた。ならば、この改名はよって彼らが世界に向けて羽ばたいていくきっかけになるのではないかと楽しみな部分もある。複雑な気持ちも、寂しい気持ちも、ありのままに共有しながら。いつだってファンと一緒に突き進む。そんな新しいSexy Zoneの力強い歩みに期待が高まる。

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