アニメ『ガールズバンドクライ』劇中バンド・トゲナシトゲアリの実力は? 歴史の第一歩を踏み出した初公開練習ライブを観て

 ライブ終了後には、トゲナシトゲアリにインタビューも実施した。初ステージを終えた直後の、熱のこもった彼女たちの言葉から、5人のまっすぐな思いを感じ取っていただきたい。

ーー最初に皆さん自己紹介と、簡単な音楽歴や楽器歴を聞かせてください。

朱李:ベース担当の朱李です。ベース歴は8年になります。

美怜:ドラムの美怜です。川崎出身の19歳で、ドラム歴は4年です。

理名:ボーカルの理名です。歌が好きになったのは小学校4年生ぐらいからなんですけど、ボイストレーニングに通って本格的に歌を勉強し始めてからは、ちょうど2年ぐらいになります。

凪都:キーボードの凪都です。湘南出身の22歳です! 3歳からピアノをやっていて、今年で19年。来年で20年に突入することに驚いています(笑)。

夕莉:ギターの夕莉です。茨城県出身、今月で23歳になります。ギター歴は高校1年生からなので、今年で8年ぐらいです。

ーーオーディションを合格してから現在まで、皆さんどんな練習を重ねてきましたか?

夕莉:全体ではバンド練習をほぼ毎日続けて、個人的にはクリックに合わせながらギターを弾く練習をしてきました。

理名:最初はまだ私がいなかったからね。

凪都:そう。最初は楽器隊の4人だけで集まって練習を続けて、途中から理名ちゃんが合流したので、バンドっぽさが出てきたのはここ2カ月ぐらい。そのあたりからみんなの雰囲気が変わってきました。

理名:最初は家やカラオケで歌うのとは全然違っていたので、戸惑いました。メンバーの音を聴きながら歌うことも難しかったんですけど、最近はみんなの音もしっかりと感じられてとてもうれしいです。

ーー今回の公開練習ライブに向けて、どんな心持ちで臨みましたか?

美怜:私、最近気づいたんですけど、あまり緊張とかしないタイプみたいで。ここ数日はわりと落ち着いた心持ちで冷静でした。

凪都:うらやましい!(笑)

美怜:(笑)。だから、本番に備えて体のコンディションを万全の状態に保つことに、すべてを尽くしました。

朱李:私は逆に、めちゃめちゃ緊張しやすいアガり症タイプ。今日も本番前、ずっとステージ裏で飛んだり跳ねたり(笑)、「お腹痛い!」とか「ごはんが入らない!」とか言っていたんですけど、開演前の影アナが終わったあとにファンの方がすごい声援をくださって、そこでようやくリラックスすることができました。

ーーでも、ライブを観る限りでは皆さん、すごく堂々としているように見えましたよ。

夕莉:楽しかったしね。

凪都:お客さんは全員味方っていうか、一緒にステージを作る仲間たちだなっていう感覚が強かったからかな。

夕莉:そうだね。口ずさんでいる顔が見えたりして、力になったし。

理名:今日、初めてお客さんの前に立って思ったんですけど……私は人前で喋ることがすごく苦手なのに、ステージの上ではいつもよりも自分らしくいられた気がして。ステージに上がる前は「胃が痛い!」とか言っていたんですけどね(笑)。

美怜:この2人(理名、朱李)は特にずっと言い合っていたよね(笑)。

理名:でもステージに立った瞬間に、お客さんが同じ感動を味わってくれようとする雰囲気が伝わってきて、それがとてもうれしくて。だから私も同じように楽しめたかなと思います。

ーートゲナシトゲアリとして、今後どんなことをしてみたいですか?

理名:やっぱり目指すのは大きい舞台、大きい会場。それこそ世界にも羽ばたいていきたいですし。日本のアニメは海外でも注目されているからか、今日も海外から来た方がいらっしゃったようなので、いつかは海外で応援してくださっている方のもとにも行けたらいいなと思っています。

ーー具体的にどういう会場でライブをしてみたいですか?

凪都:みんな、あるよね?

美怜:せーので言おうか?

朱李:わかった。

夕莉:5文字だよね(笑)。

理名:じゃあ、せーの……。

全員:(日本)武道館!

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