サザンオールスターズ、新曲「Relay~杜の詩」小貫信昭による特別コラム公開 曲に込められた思いを紐解く
サザンオールスターズの新曲「Relay〜杜の詩」の特別コラムが、サザンオールスターズ45周年特別サイトにて公開された。
同コラムは、楽曲に込められた思いを桑田佳祐本人が語った言葉を交え、ライターの小貫信昭が特別寄稿したもの。「Relay〜杜の詩」は、明治神宮外苑の再開発問題をきっかけに制作された。これまで3カ月連続配信リリースした2曲は、生まれ故郷“茅ヶ崎”や応援してくれるファンに思いを馳せる楽曲だったが、今作は神宮外苑にある音楽制作の故郷“ビクタースタジオ”を思う曲に。
桑田は、「神宮外苑再開発という問題がありまして、私もあまりよく知らなかったんですけども、3月にお亡くなりになりました坂本龍一さんが色々提示していた問題の1つで、それを受け止めて作った曲と言っていいと思うんです。おかげさまで、45年間ビクタースタジオで音楽を作って来て、この界隈には大変思い入れがございまして、言い換えれば“故郷”のような場所でございます。いろんな報道を見て、私なりに調べてみて、『あれ?(このように言い争いが起きてしまっている今の状況が)なんか非常に、もったいない気がするな』という風に思って、この歌詞にしました」とラジオで語った。また、「この歌詞の中に思いは詰め込んだ」という。
今回公開されたコラムは、2023年7月に同楽曲をいち早く聞き、桑田にインタビューした小貫による特別寄稿。その時に語られた桑田の言葉から、楽曲を紐解いた内容となっている。
特別コラムより一部抜粋
(神宮外苑再開発問題について)頭ごなしに反対しようというわけではない。この問題を知った桑田は、自分なりに情報を収集したという。今回の再開発には、いろんな側面での事情があることも、この土地の所有者をはじめ、街を良くしようとする人達が沢山いるのも分かる。ただ…。
「森が伐採されたりすることなどへの違和感を、多くの人間が持っているのは事実だと思うし、だったら“失うもの”はこれだけで、“得るもの”はこれだけといったことなどを、穏やかにコミュニケーション出来ればいい。もちろん、世の中にはこの再開発の件に限らず、似たようなことが日本中、あるいは世界でいっぱい起きていると思うんです。この曲で何か、我々のみならず、若い世代も考えるきっかけになればと。そういうことを音楽で継ないでリレーしていくのが私に出来ることだと思い、歌にしました」
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