稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾、パラアスリートとの相互にエネルギーを与え合う関係性 3人の新たな旅の先に導かれる土地とは?

 東京パラリンピックから2年という節目の8月24日に、パラスポーツを体験できるイベント『TOKYO パラスポーツ FORWARD』が開催された。スペシャルステージに登場したのは、もちろん「国際パラリンピック委員会(IPC)特別親善大使」、そして「日本財団パラリンピックサポートセンタースペシャルサポーター」を務める稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人だ。

 ステージには車いすテニスの小田凱人選手、車いす陸上の佐藤友祈選手、そして小池百合子都知事の姿も。なかでも大のSMAPファンで、小さい頃の夢は“SMAPに入ることだった”という佐藤選手は、3人のレギュラー番組『7.2新しい別の窓 #43』(ABEMA※以下、『ななにー』)や、3人がパラアスリートと語り合った雑誌『Number』での連載、そして香取がさまざまなパラ競技に挑戦した朝日新聞デジタルの『慎吾とゆくパラロード』など、多くのメディアで共演してきた仲だ。

 3人とはすっかり顔なじみとなった佐藤選手が、開催まで1年に迫ったパリ大会について意気込みを聞かれると、「パラリンピック400メートルで2連覇を達成できるようにしていきたい。世界記録もしっかり3人の前で取り返したいなと思っております」と、3人の現地入りを熱望。そんな佐藤選手に加えて、小田選手からも「パリに来てほしい」と言われたという稲垣は「もちろん3人揃ってパリに行って、選手一人ひとりに寄り添って応援していきたいなっていう気持ちでいっぱいです」と微笑んだ。

 続く草彅も「僕も以下同文で」と笑いを取りつつ、「今からパリに行くぞ、行きたいって言っていれば、本当に行けるんじゃないかなって。今日、もう断言しちゃったということです!」と、しっかり乗り気だ。このままパリ行きへの勢いが加速していくかと思いきや、香取が「パリに行って応援したい気持ちはもちろんなんですけど、もし行けなくてもここ東京から、みなさんと同じように」「東京からの応援も必ずパリに届くと思いますので……」と、まさかの失速。

 これには稲垣、草彅も「ん?」「あれ?」と困惑しながら、「さっき“ダブル慎吾”で……国枝さんと……」「“必ず行く”って……」とツッコミを入れずにはいられない。実は、このやりとりの前に、パラスポーツ界初の国民栄誉賞を受賞したことでも記憶に新しい、元車いすテニス選手の国枝慎吾氏からサプライズでビデオメッセージが届いていたのだ。そこで国枝氏から「“ダブル慎吾”で一緒にパリに応援に行きましょう」と呼びかけられ、「僕はもう確定じゃないですか!」と嬉しそうにしていた香取。

 なのに、なぜ急に慎重な姿勢を見せたのかというと、「行きたい気持ちは絶対なんですけど、あの……連れて行ってくれる人が決まっていないので」と苦笑い。さすがはプロデューサー視点を持つパーフェクトビジネスアイドルといったところ。しかし、そんな現実を見据えてもなおパリ行きの気持ちを抑えることはできないようで、「でも、最悪3人で自腹で行きます!」と約束する。

 そこに、佐藤選手も「最高の場で世界記録、金メダル獲得を達成するためには、やっぱり3人に現地で応援に来ていただいて、競技場から声援を送っていただくことが絶対条件なので」「そこ、よろしくお願いします!」と念押し。その言葉に、香取も「任せてください!」と力強く答えるのだった。

 このやりとりに、新しい地図の3人とパラアスリートたち、どちらがスターで、どちらがファンなのかがわからなくなった。いや、どちらもスターであり、ファンなのだけれど。言い換えれば、お互いに対する尊敬と親しみの均衡が保たれているように見えるのだ。そして、それは新しい地図を広げた当初から、ファンを「NAKAMA」と呼ぶ姿勢にも通じるものがある。

 
 
 
 
 
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