谷口愛季、山下瞳月、清水理央、正源司陽子……選抜入りに期待したい、櫻坂46&日向坂46の飛躍を担う新世代メンバー
この1年の間に新たなメンバーを迎え入れ、変化の時を迎えている櫻坂46と日向坂46。日向坂46は昨年9月に四期生12名、櫻坂46は今年1月に三期生11名の加入を発表し、グループに新たな風が吹き込まれている。
その中でやはり期待されるのは、新メンバーがどのタイミングで選抜入りを果たすのかというところだろう。櫻坂46「Start over!」然り、日向坂46「Am I ready?」でも新メンバーを除く全員選抜という形が取られており、新メンバーが選抜入りを果たす際には大幅なフォーメーションの変更が行われる可能性もある。櫻坂46の三期生も日向坂46の四期生も、ともにまだ加入から1年にも満たないものの、これまでステージやバラエティ番組で見せてきた個性は先輩メンバーに勝るとも劣らない魅力を放っており、すでにどのメンバーが選抜に入ってもおかしくはない状況だ。そこで今後選抜入りが期待される櫻坂46三期生、日向坂46四期生をピックアップしたい。
谷口愛季(櫻坂46)
まずは2005年生まれ、山口県出身の谷口愛季だ。彼女は幼稚園の頃からPerfumeや鞘師里保(元モーニング娘。)などを輩出してきたアクターズスクール広島に通っており、パフォーマンスの技術は11人の三期生の中でもひときわ抜けている。「三期生ドキュメンタリー『私たち、櫻坂46三期生です』」の中で、レッスンの様子を見に来た振付師・TAKAHIROは谷口について、「今日ここまで見ている中で、目が一番強い」「谷口の中の向こう側がある」と評しており、三期生を引っ張っている存在であるとお墨付きをもらっていた。実際に『櫻坂46三期生「おもてなし会」』で見た「夏の近道」では、櫻坂46らしい複雑で情熱的なダンスパフォーマンスの中心で堂々と踊る谷口の姿があり、全国ツアーではより一層その表現力に磨きがかかっていた。
そんな彼女だが、冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系/以下、そこさく)では、ジョイマンのネタを惜しげもなく披露し、挙句の果てには韻を踏みながら「武元唯衣、痒い」と先輩いじりをしたり、SHOWROOM配信では同期メンバーのモノマネを披露したりとバラエティ適性も抜群。パフォーマンスとバラエティ両方において高いスキルが求められる櫻坂46の中で、欠かせない存在となっていきそうだ。
山下瞳月(櫻坂46)
学業の都合で他のメンバーより2カ月遅れでの加入発表となった、2005年生まれ、櫻坂46初の京都府出身のメンバーが山下瞳月である。中学生の頃にはダンス部に入っていたという山下は、ドキュメンタリー内の強化合宿でダンス講師から「一番踊れてると思います」、TAKAHIROからも「どんどん曲に没頭していくことで、自分の奥底を掘っていけるタイプ」と当初から高い評価を受けていた。『おもてなし会』では「五月雨よ」のセンターを務め、透明感のある歌声としなやかなダンスで魅了。初めてのセンター曲となった三期生曲「静寂の暴力」では、要所要所で見せる切ない表情とキレキレのダンスでセンターとしての貫禄を見せつけた。三期生にはパフォーマンスの解像度が高いメンバーが当然のように揃っているが、その中でも山下は楽曲の世界観を表現する能力に長けているように感じる。
また、『そこさく』の「三期生 運動能力チェック!」では、ブリッジができなかったり、走り高跳びに挑戦した際には棒の目の前で立ち止まってジャンプをしてしまったりと、意外と運動音痴な一面も垣間見えた。パフォーマンスとバラエティの両面での伸びしろに期待できる。
村井優(櫻坂46)
同じく2カ月遅れでの加入発表となった、2004年生まれ、東京都出身の村井優。彼女の魅力はやはりなんと言ってもダンススキルの高さだ。小学生の頃からバレエ、中学3年生になると本格的にダンスを始め、現在ではロックダンスやヒップホップなど様々なダンスを披露することができるという。ドキュメンタリー映像ではレッスン講師から「アイドルとダンサーの区別をしっかり考えてほしい」と指摘を受けながらも、徐々に自分と向き合うことで、最終的にはTAKAHIROから「すごい技術を持っている」と太鼓判を押された。
『おもてなし会』で披露した「Nobody's fault」でセンターに立った村井は、これまでの上手いだけのダンスから脱却し、アイドルとして“魅せる”パフォーマンスへと進化していたのが印象的だった。同ライブを振り返って村井は「歌詞の意味を研究して、表情にこだわって、自分なりに試行錯誤してパフォーマンスしました」(※1)と語っており、TAKAHIROの言う通り自分を高めることに成功した。櫻坂46に求められる見る者を魅了するパフォーマンスの素質を活かして選抜入りを果たせれば、村井がグループ全体のパフォーマンスの底上げに貢献していくことは間違いない。