≠ME、夢を叶えた初の日本武道館ワンマン ファンへの深い感謝と愛情を抱いて次なるステージへ
そしてやはり、グループの絶対的センターでエースとも言うべき冨田の存在も大きい。高い歌唱力とダンススキルを持つだけでなく、一曲一曲への集中力も高い彼女が真ん中に立つからこそ、曲ごとにグループの色が変わり、パフォーマンスが一際引き締まって見える。だからこそ、ステージ全体が躍動し、12人から目が離せなくなるのだ。デビュー以降、すべての表題曲でセンターに立つ理由があらためてわかるコンサートでもあった。
その後は、メンバーが憧れていた演出だというバンドセットで、「す、好きじゃない!」「「君の音だったんだ」」などを披露。「はにかみショート」は、ピアノの音色をバックにした冨田の独唱からスタートした他、バンドメンバー紹介や櫻井のドラム演奏も盛り込まれた。また「君はスパークル」では、休養明けで久々のステージとなった川中子奈月心がセンターに立ち、観客が思わず喜びの声を上げる場面も。終盤らしく、見どころの多い楽曲が続いた。
続く「「君と僕の歌」」は、「ペンライトの色をエメラルドグリーンに!」と呼びかけてから披露(エメラルドグリーンはグループカラー)。〈夢だったこの場所に立ってる〉との歌い出しから、じっくりとその歌詞を噛み締め歌い上げた。さらに、観客とも一緒に歌ったあとで「夢って本当に叶うんだ」と冨田。「これから先も夢を叶えていける。きっと簡単な道じゃないけど、今日ここに立てたから背中を押してもらえた」と、目をうるませながらこの先の夢を見据えた。そして「まほろばアスタリスク」で締め括ると、「これからも≠ME 12人についてきてください!」と冨田が吠えて、観客と“約束”を交わした。
多幸感に包まれたまま、アンコールで再登場した彼女たちは、「自分賛歌」など4曲を披露。途中、≠ME初となる地上波冠特番『ノイミーステーションTV』(ABCテレビ/8月5日より放送)がサプライズで発表され、さらに温かな空気に包まれた。最後に再び披露された「≠ME」は、不思議と1曲目のそれとは違う、瑞々しさをまとっていた。
≠ME、12人全員でファンと交わした約束のステージへ さらなる夢へと繋がる初の日本武道館ライブ開催に寄せて
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