モーニング娘。'23、25周年記念ツアーで見せた色褪せない楽曲の輝き 新しい仲間とこれからも歴史を繋ぐ
カップリングコーナーが終わると、「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」(2011年リリース)から再び25周年メドレーへ。「One・Two・Three(updated)」「Help me!!(updated)」といった、現在もモーニング娘。コンサートの定番曲である楽曲が続くと武道館の熱気も最高潮に。「Oh my wish!」「The Vision」ではリリース時と同様にマイクを持たずにダンスに専念するメンバーとして、生田衣梨奈と石田が堂々としたパフォーマンスを見せる。メドレーは「純情エビデンス」へと続き、近年のモーニング娘。らしい雰囲気が出てきたところで去年リリースの楽曲「Swing Swing Paradise」でここまで一気に駆け抜けた25周年メドレーは終了。
MCで25周年の重みとここまでの感謝を語ると、「ハロー!プロジェクト25周年記念」新メンバーオーディションの開催が発表される。先ほど17期メンバーのお披露目があったばかりということもあり、会場内にはどよめきが走るが、まだ見ぬ新メンバーと、その加入によってまた大きく成長するであろうグループへの期待をこめた拍手で迎え入れられた。
続いて披露されたのは米津玄師が「KICK BACK」に一部引用したことで世間からも再注目を集めている「そうだ! We're ALIVE」。2002年リリースの楽曲だが、今聴いても古くないどころか、どこか新しさがある不思議な楽曲だ。「泡沫サタデーナイト!」では間奏のセリフパートを山﨑が担当。トレードマークの満面の笑みで楽曲を盛り上げ、「みかん」までのラストスパートを駆け抜けた。
アンコールに応じてシルバーの衣装で登場したメンバーは新曲「HEAVY GATE」を披露。アウトロでは作詞作曲:つんく♂のクレジットもモニターに表記されていた。この楽曲は25周年ベスト盤にも収録されるとのこと。「よしよししてほしいの」「ドッカ~ン カプリッチオ」でメンバーとファンの一体感を高めると、ラストナンバー「ここにいるぜぇ!」では、コールアンドレスポンスもあり、大盛況のうちに武道館公演は幕を閉じた。
25年の歴史の中で、ファンがモーニング娘。と出会ったタイミングは人それぞれだろう。2000年代の大ブレイクから、今年はじめてモーニング娘。を好きになったという人、そして25年間ずっと見守ってきた人もいるはずだ。さまざまなファンが見守るこのグループにとって、1998年の「モーニングコーヒー」から、今回初披露となった「HEAVY GATE」まで、現在のメンバーで現在のモーニング娘。の楽曲として歌い続けることがモーニング娘。というマザーシップを突き動かす原動力になっているように思える。17期のメンバーも決まり、新たなオーディションも発表され、また新しい輝きを手に入れる彼女達。これから先もグループの楽曲を歌い、ファンの日常を照らす光としてあり続けてくれると確信できるような公演だった。
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