林 和希、DOBERMAN INFINITYとは別の顔で届けたかった赤裸々な想い ソロアーティストとしての展望も明かす
EXILE SHOKICHIを共作に招いた理由
――では「Nyte Flight」はいかがでしょう。〈渋谷〉や〈東京タワー〉という具体的な名称が出てくるのも特徴的です。
林:この曲は関係を終わらせたい女性と、それを食い止めたい男性の歌。誰かが傷つくような恋愛はよい結末を迎えないという切なさと、男が女性にすがるイタい部分を描けたらなと。
――「One Day」でEXILE SHOKICHIさんを客演ではなく、作詞に迎えたのはなぜ?
林:ほとんど完成していたのですが、詰める部分で悩んでしまったので「ぜひSHOKICHIさんのテイストを入れてほしいです」とお願いしました。当時はSHOKICHIさんとご飯を食べる機会が多かったのと、彼の洗練と色気を感じさせるワードセンスが好きなんですよ。
言葉って面白いですよね。同じ言い回しでも、男性が言うのか女性が言うのかで全然違う響きになるじゃないですか。初恋相手に会ってしまった場面を歌った曲「そうじゃないの」もそうで、女性のそっけない言葉は強がりに聞こえるというか、本当はそう思ってないという感じ。その言葉が持つ寂し気な感じから着想して、音を考えていきました。最後の追い込みで少し時間がかかりましたが、男目線で書くよりも作りやすかった気がします。
――そしてギターと歌だけでシンプルに描いた「Sea Talk」でアルバムはしっとりと締めくくられます。〈乾いた胸に 波の音〉〈今夜の涙 まだ忘れたくないんだ〉という言葉は、波に涙、そして水や海といった重層的なイメージと響きの韻律が一体となっていて素敵でした。
林:正月にアルバム合宿をしようと、マイクとPC、オーディオインターフェイスを持って沖縄に行ったんですよ。海の近くのホテルで2週間ほど滞在しながら作ったのがこの曲で、波の音は浜辺にマイクを向けて実際に録った音ですね。
アルバム全体は恋愛の曲が多いですが、今の自分の心境もちゃんと残しておきたくて「ぶっちゃけた自分の気持ちを海に向かって語る」という内容にしました。もともと山に囲まれて育ってきたからか、海に行くとインスピレーションが湧くんですよ。老後は海で天寿を全うできたらと思うほどです。
――本作のリリースイベントはいかがでした?
林:笑顔になるような曲ではないので、盛り上がりません(笑)。その分だけ聴き入ってもらっているのが嬉しいですね。そのうちライブもしたいですが、7曲だと足りないので温めている曲をどんどんリリースしていければ。
――最後に今後のビジョンをお願いします。
林:ドーベルにしてもソロにしても音楽を届けたいです。まだまだ知らない方たちが多いので、自分たちの曲がどうしたら届くかを追求したいですし、なによりいい曲を書かないといけません。毎日のように曲を作って生きていきたいです。
■リリース情報
林 和希
1stALBUM『I』
2023年5月31日(水)発売
●初回生産限定盤(DVD+CD):¥3,500税別
デジパック仕様 封入特典:アザージャケット 3 種
●通常盤(CD):¥2,500税別
Streaming & Download
https://ldh.lnk.to/KAZUKI_I
各パッケージ購入サイト
https://ldh.lnk.to/KAZUKI_0531_CD
<収録内容>
1. I
2. Lonely
3. Wow
4. Nyte Flight
5. One Day
6. そうじゃないの
7. Sea Talk
<DVD収録内容>
「Wow」Music Video
-Behind The Scene- CD 収録内容:全7曲収録