手越祐也が持つ“一番星”の輝き 「アイドル」歌唱動画で光るソロアーティストとしての才能

 アイドルとして活動してきた鈴木愛理が歌う「アイドル」は、大人ならではの妖艶も加わり、さすがだと唸ったが、手越の歌唱もまたアイドルらしい華やかさをまとったカバーだった。

【歌ってみた Live ver.】アイドル/YOASOBI covered by 手越祐也

 ライブ映像を交えた動画では、楽曲冒頭からストレートに歌声をぶつけた。原曲が女性ボーカルとあってキーは高め、その上テンポも早く、歌詞も矢継ぎ早に続く。それをものともせず、リズムに乗って体を動かし、表情も歌詞に合わせてくるくると変えていく。Bメロのややダークな心情を綴ったパートから、サビでのまるでスポットライトを浴びて歌うかのような華やかさを、音の高低と抑揚を操りながら歌い上げた。

 コメント欄には、手越のファンに加えて、YouTube急上昇ランキングからアクセスしたと思しきリスナーからの投稿も見受けられた。コメントは手越のバラエティ番組でのイメージが覆されたという声から、迷いのない高音と、安定した歌唱力、収録ではなくライブで披露したことへの驚きの声や、パフォーマンス力に称賛の声が寄せられていた。

 話題曲のカバーではあるが、原曲の印象に押されることもカラオケでもなく、自分のモノにする。体を動かしながら、歌詞とリンクした振り付けを挟む余裕も。〈一番星を宿してる〉の歌詞の通り、スポットライトを浴びながら歌う姿はアイドルそのものだ。様々なステージでのキャリアを活かしたパフォーマンスで、アイドルが歌う「アイドル」もまた格別だ。

手越祐也 / Comfort Zone [ Music Video ]

 ソロアーティストとしてデビューし、丸2年。オリジナル曲のラインナップも随分と増え、ロックサウンドからラテンテイストを取り入れた楽曲などジャンルも幅広い。その中でも、今回カバーした「アイドル」の世界観にハマる姿を目にして、改めてアイドル・手越を感じた。

 今後は音楽フェス『JOIN ALIVE 2023』への出演やシンフォニックコンサート『手越祐也 Symphonic Concert 2023 Vol.2』の開催が控えている。ステージもジャンルを問わないあたりが手越らしい活動だ。今後も鍛え上げた歌唱力とパフォーマンス力を武器に、精力的な活動が見られそうだ。

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