BALLISTIK BOYZ & PSYCHIC FEVER、タイでのコラボから生まれた楽曲が話題沸騰中 国内外で勢い増す2組の精力的な活動

BBZ & PSYCHIC FEVER、精力的な活動

 タイ・セントラルワールドで、BALLISTIK BOYZとPSYCHIC FEVERの2組による単独公演『BALLISTIK BOYZ VS PSYCHIC FEVER THE SURVIVAL 2023 THAILAND』が行われたのは、2023年2月のことであった。

 両グループがタイに活動拠点を移してから約半年。会場には、これまでタイでの2組の活動を支えてきた現地ファンと日本からのファンが一堂に駆けつけ、初の単独公演に熱狂した。BALLISTIK BOYZの砂田将宏は、「5年後、10年後に僕らの歩んできた道を振り返ったときに、必ずこの半年間とこの日が人生の大きなターニングポイントになると思います」とステージの上で語っていたという(※1)。

 2022年5月、LDH JAPANはタイの音楽レーベル・HIGH CLOUD ENTERTAINMENT(以下、HCE)とパートナーシップ契約を締結。日・タイ文化交流を通じ、アジアから世界へエンタテインメントを発信することを目的としたプロジェクトの第1弾として、BALLISTIK BOYZとPSYCHIC FEVERの“武者修行”が発表された。

 2組のタイでの活動は、HCEの代表でありタイ屈指のプロデューサーでもあるラッパー・F.HEROによる全面的なバックアップのもと、昨年8月からスタート。 その模様は随時、HCEの公式YouTubeチャンネルのリアリティ番組『New School Breakin'』で細やかに発信されてきた。ここでは大まかにその流れを振り返っていく。

New School Breakin' EP.1: Welcome to Thailand !

 昨年9月に開催されたタイの日本総合展示会『バンコク日本博2022』のオープニングセレモニーを皮切りに、2組は『J-TRENDS IN TOWN 2022』『ICONSIAM DANCETOPIA COMPETITION』など、立て続けにライブショーに出演。J-POP人気が根強いタイ現地において、2組のパフォーマンスは好意的に受け入れられ、PSYCHIC FEVER「Choose One」のようなキャッチーな楽曲では、早い段階から客席で合唱が起きていた。そうして人気が高まってきた頃、武者修行における大きな挑戦の一つとして、現地アーティストとのコラボレーションが発表された。

 BALLISTIK BOYZのコラボレーション相手は、ダンス&ボーカルグループ・TRINITY( 4NOLOGUE所属)。高いパフォーマンススキルで幅広いジャンルの楽曲を乗りこなすグループとして、タイ国内で圧倒的な人気を誇る3人組だ。

BALLISTIK BOYZ & TRINITY

 そして2組のコラボレーション楽曲「Drop Dead feat. TRINITY」は総合プロデュースをF.HEROが、楽曲のプロデュースをHCE所属のEDMアーティスト・BOTCASH(Boom Boom Cash)が担当。タイの民族楽器の音色やエッジの利いたラップを引き立たせるトラップ風のビート、そしてインパクト大の音サビが特徴的なベースミュージック寄りのEDMとなっている。明確に海外リスナーに照準が合わせたラップフロウやメロディライン、また肝となる音サビの爆発力を活かした圧巻のダンスパフォーマンスも魅力だ。なお、同曲はリリースに先駆けた昨年12月、東南アジア最大級のタイの音楽フェス『Big Mountain Music Festival 12』で初披露されており、現地のTwitterでグループ名がトレンド上位に入るなど大いに話題をさらっていた。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE - Drop Dead feat. TRINITY [Official MV]

 他方、PSYCHIC FEVERとコラボレーションしたのは、今年1月にデビューしたばかりの新鋭6人組グループ・DVI(ディバイ)だ。昨年7月デビューのPSYCHIC FEVERと同じくフレッシュなグループではあるが、その実力の程はデビュー曲の「Suger」と、今回のコラボ楽曲「To The Top feat. DVI」のMVを観ればわかるだろう。

PSYCHIC FEVER & DVI

 洗練されたヒップホップ/R&Bのサウンドが心地良い「To The Top」は、多くのヒットソングを手がけているヒットメーカーであるプロデューサー・NINOがF.HEROとともにプロデュースを担当。タイトル通りに“トップを目指す”というハングリー精神が歌われているが、サビ前の〈5, 4, 3, 2, 1〉などのキャッチーな掛け声や爽快なメロディラインから伝わる彼らの歌声は非常に表情豊かだ。加えてこの曲もまた「Drop Dead feat. TRINITY」と同じく、英詞を歌う声のアクセントが細やかに調整されており、過去の楽曲にはなかった新鮮な響きが引き出されている。新世代の軽やかさと一体感を感じられるダンスパフォーマンスも含め、巧みな表現力と若々しいエネルギーを併せ持つという、彼らの魅力が詰まった一曲となった。

PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE - To The Top feat. DVI [Official MV]

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