稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾、仲間と共に遊び尽くした月に一度の7.2時間生放送 リニューアル発表した6月『ななにー』振り返り

 稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾によるレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA※以下、『ななにー』)がリニューアルされ、10月から毎週72分の収録番組として新たにスタートするという。オンエアの曜日や開始時間については、また追って発表されるようだ。

 2018年4月1日より毎月第1日曜日に7.2時間の生放送を続けてきた『ななにー』。考えてみれば、それだけ長く彼らと同じ時間を共に過ごすというのは、他ではなかなかできない経験だった。しかも、毎月欠かさずに、だ。

 エンタメ業界全体が混乱を極めたコロナ禍においても止まることなく続けてこられたのは、本当に大変なことだったと思う。ひとまずは「お疲れ様でした」と、香取が乾杯しながら何度も口にしたように「ありがとう『ななにー』」と言いたい。

 一方でそれだけ長い時間を、しかも生で共有することができなくなるというのは、正直寂しい。この生放送が、すっかり毎月の習慣になっていたという人も少なくないのではないか。だが、5年前に新しい地図を広げたばかりのころと今とは、比べものにならないくらい3人の活躍が目覚ましいのは嬉しい限り。充実した活動を踏まえた上でのリニューアルと考えられるのも、また幸せなこと。

 変化が起きるときは、それまであったものがなくなってしまうことばかりが目について心がざわつくが、その変化があればこそまた別の新しい窓が開くというもの。そんな気持ちにさせてくれるのも、この『ななにー』が私たちに見せてくれた5年間があったから。

 たくさんのアーティストとコラボして、地上波テレビではなかなか見られなかった彼らの歌い踊る姿も見ることができた。また、なかなか会えないでいたたくさんの人たちと再会し、じっくりとホンネトークを聞くこともできた。そして、『ななにー』ファミリーと呼べる大切な仲間たちとの絆も……。

 そこで#63を数える6月4日放送回では、7.2時間生放送のラストとして『ななにー』ファミリーたちの夢を叶える企画が行われた。残念ながら稲垣が体調不良でお休みになってしまったけれど、そんなときにも「またすぐに会えるから無理しないで」と思えるのも『ななにー』ならではだと思った。

 お休みしている稲垣に「見てる?」と声をかけつつ、『ななにー』ファミリーがやりたかったことを実現する1日になっただけに、「今日は神回!」「なんで今までやらなかったんだろう」なんて声が聞こえてくるほど、終始ハイテンションだった一行。

 まずは、草彅セレクトのヴィンテージデニムを購入したみちょぱ(池田美優)とEXIT・兼近大樹。試着のことを「ジーンズと会話してきて!」と言うくらいデニム愛に溢れた草彅とのショッピングは、まさにプライスレス。デニムそのものの価値だけではなく、この楽しい時間に、いくらでも出せるといった雰囲気になっていく。

 そんな人々の金銭感覚をバグらせてしまうほど“好き”のパワーを爆発させる草彅に、時には耳を掴んで静止させて笑いを誘っていた香取だが、最終的には「こんなところが魅力的なんだけど!」と言っていたのも微笑ましかった。

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