トリはもちろんCHAI。お馴染みのSEが流れ、艶やかなグルーヴが渦巻く「We The Female!」からライブはスタート。ユナ（Dr/Cho）が叩き出す力強いビートに合わせてマナ（Vo/Key）＆カナ（Vo/Gt）＆ユウキ（Ba/Cho）がお揃いの振りで踊る。その勢いのまま「END」に突入。マナ＆カナが見事にシンクロしながらステージ上を縦横無尽に動き、硬質の音像を叩きつけていく。マナが「最後まで楽しもう！」と叫び、「ボーイズ・セコ・メン」へ。すべてを解放するかのような漲ったシャウトが響き渡り、大歓声が上がる中、「センキュー！」という充実感を宿したマナの声が響く。

　続いての「ラブじゃん」は思わせぶりなムーディなグルーヴでもって、〈私たち、まとめてラブじゃん〉というこの『NEO KAWAII FESTIVAL』を象徴するかのようなフレーズが歌われた。

　マナ＆カナが『NEO KAWAII FESTIVAL』のTシャツの袖と袖を持って、「モンキー・マジック」（ゴダイゴ）の替え歌を歌い、踊りながらの物販紹介。「NEOかわいい！」というたくさんの声が上がり、大いに盛り上がったテンションのまま、カナがジミ・ヘンドリックスばりにギターをかき鳴らし、ユウキが鍵盤を演奏し、ユナが首をぶんぶん振り回しながらパワフルなビートを繰り出す。「クールクールビジョン」だ。マナはハンドマイクでアグレッシブに踊りながら熱量を爆発させていく。そのままの熱いグルーヴで、マナ＆カナがキュートなダンスを披露する「ハイハイあかちゃん」へ。“CHAI語”とでも言うべきおまじないめいた歌詞で否が応でも場内の温度を上げていく。

　本編終盤、ユナがとても嬉しそうにオーディエンスとSTUTSとPhum Viphuritに感謝を告げる。「CHAIのお友達が大集結みたいなVol.0になった。来てくれたみんなが『私NEOかわいいぞ』って思える最高の空間を作れたらなって思ってフェスを始めました」と説明。「熱い思いはたくさんあるんだけど、この熱々な気持ちのまま。この曲をやろうと思います」と言って、「Donuts Mind If I Do」へ。ドリーミーでメロウなサウンドに酔いしれた何人ものオーディエンスが「I Love You!」という声を上げる。

　アンコールでは、マナが自ら着用した『NEO KAWAII FESTIVAL』のTシャツを誇らしげに見せつけ、「初めての『NEO KAWAII FESTIVAL』をたくさんのNEOかわいいベイビーズたちに観てもらったことが本当に嬉しい！」と喜びを露にする。「STUTSもPhumくんも最高だったよね！　ユーもNEOかわいい！　あなたもNEOかわいい！　君もNEOかわいい！　CHAIもNEOかわいい！　STUTSもNEOかわいい！　PhumもNEOかわいい！　今日来たみんなNEOかわいい！　エブリバディNEOかわいい！」とありったけの声で叫び、STUTSとPhum Viphuritを呼び込み、「N.E.O. with Phum Viphurit, STUTS」というスペシャルセッションへ。6人の軽快なグルーヴがひたすら痛快だった。様々なボーダーを超えて、珠玉の音楽とラブマイセルフなスピリットで、自分らしく生きるためのマジカルなワード＝“NEOかわいい”を拡張させていくCHAIは本当にエネルギッシュ。このままどんどん突き進んでいってほしい。