SixTONES 森本慎太郎、相次ぐ芸人役で見せる情熱 徹底した役作りと圧倒的な存在感が好評
オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生を描いた現在放送中のドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)。若林を演じるのがKing & Princeの髙橋海人、そして山里を演じているのがSixTONESの森本慎太郎だ。
人気お笑い芸人の半生を描いたことで話題を集めただけでなく、それを20代のジャニーズアイドルが演じるという点でも大きく注目された本作。森本は昨年放送の『ZIP!』(日本テレビ系)の内ドラマ『泳げ! ニシキゴイ』で錦鯉・長谷川雅紀役を演じたばかり。
両作は、実在する現役のお笑い芸人の半生を描いた作品であり、視聴者の関心はどうしても“似ているかどうか”という視点から入ってしまうが、そんな意見を一手に引き受けるかのように、ビジュアルから寄せてくるのが森本流。放送に先立ちビジュアルが公開されると、芸人を演じさせたら天下一品というほどに話題をさらった。長谷川が「僕の若い頃を見ているようだ」と語れば、山里も「もう俺だよね」と森本本人に声をかけた際の様子をTwitterに投稿していた。一方で、ビジュアルが先行しすぎるあまり、気を抜けばモノマネになってしまいそうなものだが、視聴者にそんな雑念を抱かせないほど、役に集中している様子が伝わってくる。
実際に、トレードマークの赤メガネをかける前の高校時代の話がメインだった『だが、情熱はある』第1話の放送後に聞こえてきたのは“メガネをかけていなくても山里に見える”という評判だった。
山里は4月12日放送の自身のラジオ番組『不毛な議論』(TBSラジオ)で、ドラマに言及。若林と髙橋がご飯に行ったことを例に挙げ、森本とはまだ食事をしていないことを明かしていた。森本はドラマの中での山里の言動に共感できなかったと話していたが、いざ演じてみればあの山里っぷりである。“憑依型”と言い表すこともできるが、とてもひとことで片づけられるようなものではなく、彼の役の捉え方や、向き合い方、入り込み方、役者としての矜持、情熱は凄まじいものがあった。