アニソンとの出会い・再会を提供する場に ライブストリームプロジェクト「Anileap」クリエイティブ陣が語る、立ち上げの狙い
アニソンは、未来に繋がっていくもの
――「Anileap」はアニソンを取り扱うプロジェクトということで、改めて皆さんにとってのアニソンという存在の魅力を教えてください。
松井:アニソンを聴くと何者かになれそうな気にしてくれますし、共感できたりする部分もありますが、やはり最大の特徴はアニメ作品に紐づいていることだと思います。そのアニメ作品のことはもちろん、アニメを観ていた当時の記憶を甦らせてくれるのも素敵ですし、まだ観たことのないアニメの世界観に対しても想像を膨らませてくれる。そういった人の記憶や想像力を駆り立てる力を持っているのがアニソンだと思います。
NOSTALOOK:私たちのNOSTALOOKという名前はノスタルジーを語源にしているのですが、アニソンもノスタルジーを掻き立てるものだと思いますし、同時にいろんな感情を投影できる場所だと思います。ときにはアニメのキャラクターになりきって聴いたり、キャラクターの感情を想像しながら聴くこともありますし、逆に自分自身を投影して聴くこともあって。それに楽曲を聴くと、一瞬でそのアニメを観ていた当時の感情を思い出すことができますし、現在放送されているアニメの楽曲も、時が経つにつれて今の状況を思い出させるものになっていくので、本当に未来に繋がっていくものだと思います。
青木:自分も皆さんと同じような意見になるのですが、作業をしていてがんばりたいときのトリガーとして、ふと頭の中にアニソンが映像と一緒に流れることがあるんですよね。「そうそう、これがほしかった!」じゃないですけど(笑)。そう考えるとアニソンは不思議な存在だと思います。
――そんなアニソンの具体的な思い出話も聞きたいのですが、「Anileap」のプレイリストに入っている楽曲の中で特に印象深いものはありますか?
松井:子供の頃、福島県いわき市に住んでいたのですが、当時自宅では映らなかったテレビ東京のアニメを祖父がすべてVHSに録画して観せてくれていたんです。その中でも思い出に残っているのが、『六門天外モンコレナイト』(テレビ東京系)のオープニングテーマだった米倉千尋さんの「Just Fly Away」で、この曲を聴くと今でも当時のことをすごく思い出します。
青木:僕は『シャーマンキング』(テレビ東京系ほか)のオープニングテーマだった、林原めぐみさんの「Over Soul」が思い出深いです。特に歌い出しの〈よみがえれ〉で始まるところが印象的で。僕らの世代にとっては本当に有名な楽曲なので、同世代の友人とカラオケに行ったときは、かなりの頻度でこの曲を歌いますね。
松井:僕も小学校中学年くらいの頃には自宅でテレビ東京が観れるようになっていて、毎週水曜日の放課後はソフトボールの練習があって、家に帰ると『シャーマンキング』を観るのが習慣だったので、いまだに「Over Soul」を聴くと自宅の居間を思い出します(笑)。『シャーマンキング』の新しいアニメ(『SHAMAN KING』)が2021年に放送された際に、林原さんが再びオープニングテーマ(「Soul salvation」)を担当されたのですが、自分がキングレコードの社員として立ち会えたことにもすごく感動しました。
NOSTALOOK:私は音楽ユニット・angelaさんの大ファンなのですが、子供の頃は、上の兄弟の趣味で、実家の車でずっとangelaさんの楽曲が流れていたんです。なのでangelaさんの楽曲を聴くと、当時、親が車でピアノのレッスンの送り迎えをしてくれた道のりを思い出すんです(笑)。そういった思い出がNOSTALOOKのメンバーそれぞれにあって、「Anileap」を聴いていても、メンバーのうちの一人が「この楽曲、懐かしい!」と反応するのですが、ほかのメンバーは知らないということがあって。ドラマの主題歌やJ-POPのヒット曲の場合、同じ世代の人は大体耳にしている場合が多いですが、アニソンの場合は同じ世代でも楽曲によって全然反応が違うのが、アニソンらしい部分だと思いました。
――「Anileap」はそういった思い出のアニソンと再会する良い機会になりそうですね。さて、「Anileap」は3月20日に正式リリースしたばかりですが、今後の展開についてはどのようにお考えでしょうか。
松井:やはり「Anileap」と一緒にLEAPちゃんも好きになってほしいという思いがあります。正式リリースに合わせてアニメCMをNOSTALOOKさんに制作していただきまして、そのCV(キャラクターボイス)を上坂すみれさんにお願いしました。今後はLEAPちゃんとマスコットのCABBAGE(キャベツ)のキャラクターをさらに深掘りして、世界観を含めて好きになってもらえたらと考えています。
それと今年3月の『AnimeJapan 2023』や昨年末に韓国で開催された『Anime X Game Festival』にブース出展しまして、僕も現地に足を運んでユーザーの方とコミュニケーションを取ったのですが、今後も皆さんがどういった形で「Anileap」を楽しんでいただいているのかを直接キャッチしたうえで、できる限りサービスに反映していきたいです。
――NOSTALOOKさんと青木さんは、「Anileap」で今後取り組んでみたいことはありますか?
NOSTALOOK:「Anileap」で取り扱っている楽曲やアーティストさんとのコラボ企画ができると嬉しいです! あとは3月20日に公開されたCMのように、ループではないLEAPちゃんのアニメーションやオリジナルのコンテンツを作っていきたいと思っています。
青木:今回のロゴデザインは個人的にも気に入っています。今後はグッズやポップアップ、ライブ周りの展開も考えていらっしゃると思うので、そういったデザインにも関わることができたら嬉しいですね。ロゴのお話のときにもありましたが、「A」の文字を反復させた模様もいろいろ使えるように考えたので、それがいつか陽の目を見ることを願っています。
松井:雑貨・アパレルなどのグッズ展開については、今企画しているのでお待ちいただければと思います。それと「宇宙」や「未来」といったテーマもあるので、例えばYouTubeを飛び出したアニソンに触れられる場所として、VR空間での展開もおもしろいかなと考えていまして。今後もNOSTALOOKさんや青木さんの力を借りながら「Anileap」の世界の広げ方を考えていって、アニソンや皆さんのクリエイティブがどんどん世界に広がっていけばと思っています。
■「Anileap」関連リンク
『Anileap アニリープ』24/7 Anime song live streaming
KAC公式YouTubeチャンネルにて配信中
配信URL:https://youtu.be/4FBW3mkdKOs
『Anileap アニリープ』オフィシャルプレイリスト
各種配信サイトにて公開中
https://anileap.lnk.to/playlistPR
『Anileap アニリープ』アニメCM公開中
https://youtu.be/4FYY-fyuNDY
「KING AMUSEMENT CREATIVE」公式サイト
http://king-cr.jp/
「KING AMUSEMENT CREATIVE」公式Twitter
https://twitter.com/kac_officialhp
「KING AMUSEMENT CREATIVE」公式チャンネル
https://www.youtube.com/c/kin-cr