ZILLION、『EMO』で掴んだメジャーデビュー プレデビュー期間で深めた絆、初のワンマンライブまで語りつくす

ZILLION、『EMO』で掴んだメジャーデビュー

「Hide n Seek」で挑戦した大人の表現

――見どころが盛りだくさんですね。そして、もう1曲の「Hide n Seek」は「EMO」と違ったグルーヴ感があります。

CASHIN
CASHIN

CASHIN:この曲は90’sのR&Bを感じさせるようなグルーヴで。僕たち、男女混合のグループだからこそ出せるかけあいを大切にしている歌詞にも注目してほしいです。ダンスも初めて挑戦するような大人な感じで、ZILLIONの曲の中でもオシャレに仕上がっています。

KEIJI:僕らにとっては珍しいよね。いつもはフレッシュでエネルギーいっぱいな曲が多いですけど、初めての大人っぽい作品。

RION:練習する時もWATARUが「オシャレに!」って叫んでる(笑)。

――「EMO」と比較して聴くと面白いかもしれないですね。CASHINさんが言ってくださったように、男女2人で歌うパートも多いです。

CASHIN:そうですね。男女の関係性を大切にしている世界観なので。あと、計算式も入ってるよね。

MOKA:ラップパートが計算式になっていて、振付も計算式になっているんです。

RION:はやくみんなに見せたい!

――振付が計算式……?

KAORA:みんなで1つの式を作るんです。

RION:全員に役割があって、「×」担当、「分数」担当、「数字」担当とか。

WATARU:それをオシャレにやっているので、めっちゃ面白いです。

MOKA:その後にWATARUの「実はずっと気になる子がいて」が来て、RIONとWATARUで〈紹介されたい… したい… されたい…〉って掛け合いに続くんですけど、それも男女混合グループでしかできないパート割だなって思います。

――各パートを2人で歌ったり、ハモったりする上で、声質やニュアンスを合わせるコツはあるのでしょうか?

MOKA
MOKA

MOKA:私はハモリパートを担当することが多いんですけど、お互い目を合わせて、呼吸を合わせて、気持ちを一つにして歌うことを意識しています。

CASHIN:声を合わせることももちろんなんですけど、もともとパート割が的確なんですよ。なので、最初から相手がどんな感じで歌うのかが想像できるというか。

MOKA:1年間プレデビュー期間があったので、誰と誰の相性がいいかをクリエイティブチームの方々がわかってくださってるんですよね。そういう意味では、はじめから歌いやすいです。

――「Hide n Seek」の組み合わせは、声の相性がいいメンバーなんですね。そしてラップパートも印象に残ります。ラップをする上で気をつけたことはありますか?

CASHIN:僕はこの曲をセクシーな曲と解釈したので、ウィスパーボイスとエッジボイスを混ぜてラップをしました。いい感じに歌えたと思っています。

RION:私は最初かっこいい感じに歌ったんですね。でも明るい成分を入れてほしいっていうアドバイスを取り入れたら、一緒に歌っているCASHINの声にすごくハマりました。いつものクールな感じではなく、軽い声を作っているのは私的に新しい挑戦です。

MOKA:私は逆。「Cool or Cute」でもCute組だし、明るい声なんです。でも「Hide n Seek」ではかっこよく歌ってみてとアドバイスをいただいて。いわゆる「ガールクラッシュ」的な歌い方を初めてやってみました。ラップ自体が初挑戦なので、かっこいいラップができるんだっていうのは自分自身でも新たな発見でした。

KEIJI:僕はMOKAと一緒のパートを担当しているんですが、声質が逆なんです。MOKAは明るい成分、僕は暗い成分。それをどう混ぜたらいいかを考えつつ、いつもとは違うグルーヴィなラップをしています。楽曲の世界観に合うように、女性にアプローチするような気持ちでラップしたのもコツの一つかもしれません。

MOKA:KEIJIと同じパートを担当するのは今回が初めてだったんだよね。なのでレコーディング前に作戦会議をしました。

KEIJI:そうそう。MOKAがメロディアスに歌って、僕はアクセント強めのラップにしようって話し合ったり。声質も近づけつつ、ね。

MOKA:KEIJIは明るく、私は暗く。

KAORA:私は()のパート(合いの手)が多いかも。

WATARU
WATARU

WATARU:でも〈Come out, where you are...〉とかは一緒にラップしてるじゃん。実はここのパート、いろいろあったんですよ。KAORAは元気、僕はポジティブっていうZILLIONの中でも騒がしい2人なんですけど、この曲ではそれを封印して。英語を歌うっていうめちゃめちゃ挑戦的なことをしました。ね?

KAORA:そうなんです。まず、私は英語の発音が本当に苦手なんです。なのに、「Hide n Seek」はほとんどのパートが英語なんですよ。なので、トレーナーさんから「Rの発音は舌をここにおいて……」って一から教えていただきました。レコーディングは大苦戦、とまではいかなかったですけど、やっぱり難しくて。なので、WATARUに「難しかったけど、できた?」って聞いたんですよ。そしたら「イケた」って。「なんで!?」って思いました(笑)。

WATARU:僕はレコーディングするとき、KAORAが歌ったものを聴きながら録ったんです。KAORAのラップがすごく良かったので、合わせやすかったんですよね。すぐにOKが出ました。僕らからは想像がつかないくらいオシャレになっているので、そのギャップを含めてぜひ聴いていただきたいです。

――注目ポイントですね。TYRAさんはラップはされていないですが、声と楽曲のイメージが合っていると思いました。

TYRA:ありがとうございます! 個人的には「Hide n Seek」が一番好きな曲なんです。母が好きで聴いていたジャンルで、私も小さい頃に車の中で聴いていて。同世代と比べてこういったジャンルの楽曲をよく聴いていたこともあって、それを発揮したいなと思っていました。私の歌=パワフルみたいなイメージがあるかもしれないですけど、今回はテクニックをすごく細かく混ぜて繊細に歌いました。事前にノートにまとめたりもしましたね。特に〈覗き込みたいLove〉のパートや、ラップの後の部分は細かく計画したので、注目してほしいです。

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