歌舞伎町タワー開業セレモニーに渋谷龍太、スカパラ、西川貴教、リトグリ登壇 Zepp Shinjukuこけら落とし公演に意気込み

 新宿・歌舞伎町に4月14日、ホテルや映画館、Zepp Shinjuku (TOKYO)などが入る高さ225mの超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」がオープンした。その開業を祝して、開業前日セレモニーが開催された。今回のセレモニーには、渋谷龍太(SUPER BEAVER)、東京スカパラダイスオーケストラ、西川貴教、Little Glee Monsterなどのアーティストが多数登壇し、歌舞伎町にまつわる思い出などを語るトークセッションが行われた。本稿ではその様子をレポートする。

 セレモニーの開始に先立ち、まずは東急歌舞伎町タワーの大きなビジョンに、YOASOBIから届いたビデオメッセージが映し出された。2021年2月に、建設中のビル内部で初の無観客ライブを行った2人。やはりタワーへの思い入れは深いといい、ikuraは「工事中のビルの中で(ライブを)やれるっていうのは、人生で想像もしなかったですよね」と感慨深げに振り返った。

 また今回、タワーのサウンドロゴを制作したAyaseは、「もともとこの場所には噴水があったというところから、噴水をイメージしたサウンドを制作させていただきました」とアイデアの背景を説明。そして、4月24日20時より東急歌舞伎町タワー内「THEATER MILANO-Za」にて開催されるライブについて、ikuraは「初めての無観客ライブから約2年経って、パワーアップしたYOASOBIをまた皆さんに観ていただけるように頑張ります!」と意気込みを語った。Ayaseも「歌舞伎町タワーの開業を、しっかり僕らも共に盛り上げていければと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします」と語りかけ、ビデオメッセージを締めくくった。

 続いて、ステージ上のひな壇まで敷き詰められたブルーカーペットにゲストが次々と登場。渋谷龍太、東京スカパラダイスオーケストラ、西川貴教、Little Glee Monsterら、Zepp Shinjukuで4月17日から公演を行うアーティスト4組がブルーカーペットを歩いた。また、THEAER MILANO-Zaで5月6日より『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』の公演を行う俳優の窪田正孝、石橋静河と、6月5日より舞台『パラサイト』に出演する古田新太、宮沢氷魚が、それぞれブルーカーペット脇の観客に手を振りながら、ゆっくりと歩いてステージへと向かった。

 全ゲストがステージに集合した後、トークセッションへ。各アーティストが歌舞伎町への想いや、以前建っていた新宿TOKYU MILANOにまつわる思い出を語った。Zepp Shinjukuのこけら落とし公演初日を務めるSUPER BEAVERの渋谷は、歌舞伎町で生まれ育ったとのことで、「(ステージから新宿東宝ビルの方を指さしながら)実家もちょっと行ったところにあって。生まれ育ったこの場所で、公演の機会をいただけてめちゃくちゃ嬉しいです」とコメント。

 東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦は、大学生時代に新宿ミラノ座の噴水付近で仲間とともにお酒を飲んでいた思い出を振り返りながら、「そういう噴水がビルの大きなモニュメントになっていることが本当に嬉しいですし、その中にあるZepp Shinjukuで音楽ができて、海外でも有名な新宿・歌舞伎町で大きな音を出せる環境があるということは、本当に幸せなことだと思います」と、都心に新たなライブハウスが完成したことを喜んだ。

 そして、谷中は西川貴教のブルーカーペットの歩き方がずっと気になっていたようで、「新宿区長みたいな歩き方で。自分たち大丈夫だったかなと心配になるくらい、西川さん、堂々とされていました。何の隙もなかった(笑)」と言及。

 その流れの中で、司会から19日に行うライブ公演へのコメントを求められた西川は「まず、あの〜、統一地方選挙の只中ではございますけれども、多数の方にご臨席いただき、誠に、誠にありがとうございます! 私といたしましても、地方創生、そういったものを含めましてですね、こちらで精一杯公演させていただこうと思います」と谷中の言葉に合わせ、まるで選挙演説かのような遊びの入ったコメントを披露した。そして、上京直後は西武新宿線沿線の鷺ノ宮エリアで過ごしていたことに触れながら、「滋賀県にもこんな複合施設ができたらいいなと、改めて思っております! 私ができることで精一杯……ありがとうございます、ありがとうございます!」と最後まで選挙演説節を貫き通し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。

関連記事