Little Glee Monster、超特急、アンジュルム、秦 基博、中島美嘉……3月22日リリースの新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は3月22日リリースのLittle Glee Monster『Fanfare』、超特急『B9』、アンジュルム『BIG LOVE』、秦 基博『Paint Like a Child』、中島美嘉『Beyond』の5作品をピックアップした。(編集部)

Little Glee Monster『Fanfare』

 昨年11月に新メンバーのミカ、結海、miyouが加入したLittle Glee Monsterが、新体制となって初のEP『Fanfare』をリリース。華々しいコーラスで幕を開ける1曲目「Join Us!」は、ホーンを多用したトラックが印象的なソウルフルなナンバー。6人になってよりパワーアップした歌声が重層的に響き、名刺代わりとなる楽曲に仕上がった。続く「WONDER LOVER」は、K-POP風のダンサブルなサウンドと迫力のコーラスワークが融合したクールな1曲。EPのリード曲としても存在感を放っている。そのほか、巧みに韻を踏む歌詞も聴きどころのR&Bテイストな「Rolling Rolling Rolling」や、一日のはじまりに聴きたい爽やかなダンスチューン「HELLO NEW DAY」、そして『SUZUKIスポーツスペシャル 2022富士山女子駅伝』テーマソングにも起用された「Million Miles」と計5曲を収録。新たな仲間を迎え、パフォーマンスに磨きがかかった“新生リトグリ”から目が離せない。(渡部)

Little Glee Monster『WONDER LOVER』

超特急『B9』

 超特急が約1年半ぶりとなるニューアルバムをリリース。通算5枚目となる本作は、新メンバーのシューヤ、マサヒロ、アロハ、ハルの4人が加入し、9人体制となって初のアルバム。「NEW WORLD」「宇宙ドライブ」など配信等でリリース済みの楽曲を含む全12曲で構成され、アッパーなダンスチューンからK-POP風のアプローチを取り入れた攻めた楽曲や、ファンへの思いを綴ったバラードなどバラエティ豊かな曲調で楽しませてくれる。とりわけ印象的なのは、静と動を行き来するトラックがどこかデンジャラスな魅力を放つ「MORA MORA」と、切ない恋心を儚げなメロディにのせて歌い上げたミドルテンポのナンバー「シャンディ」。音の作り込みや歌唱スタイルまで、グループとしてのパフォーマンスの精度が格段に上がったのが伝わる仕上がり。夢に向かってひた走る彼らの現在地を感じてほしい。(渡部)

超特急 New Album「B9」Teaser Video -All Songs-

アンジュルム『BIG LOVE』

 『輪廻転生〜ANGERME Past, Present & Future〜』以来、約4年ぶりのフルアルバムが到着。『BIG LOVE』とタイトルされた本作には、『私を創るのは私/全然起き上がれないSUNDAY』から『悔しいわ/Piece of Peace〜しあわせのパズル〜』までのシングル曲を含む23曲を収録。つんく♂、堂島孝平、山崎あおいといったクリエイターとともに作ってきた4年間の音楽的軌跡を追体験できる作品に仕上がっている。骨太なディスコビートとともに前向きに振り切った歌が響き渡る「Survive〜生きてく為に夢を見んだ」、しなやかなベースラインがシスターフッドな絆の強さを際立たせる「Sister Sister」、ノスタルジックなメロディにグッとくる友情ソング「Forever Friend」など新曲も充実。(森)

アンジュルム『悔しいわ』Promotion Edit

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