ジャニーズファンにとってのアイドル雑誌とは? Jr.大賞などの名物企画からグループの成長を追う役割まで

 毎月7日、22日を楽しみにしているジャニーズファンは多い。ジャニーズメンバーを掲載したアイドル専門誌の発売日が集中しているからだ。本稿では、ジャニーズファンにとってのアイドル誌はどういった魅力があるのかに着目し、楽しみ方について考察してみたい。

それぞれの特徴と魅力ある企画

 毎月22日は50年以上の歴史を持つアイドル誌『Myojo』(集英社)の発売日である。昭和から現在まで数多くのジャニーズアイドルたちが誌面を華やかに飾ってきた。1980年代の『明星』時代には、ジャニーズアイドルと女性アイドルの2ショット表紙などもあり、当時から話題を集めていたことも。現在は通常サイズに加え、表紙ビジュアルとサイズが異なった「ちっこいMyojo」も発売されている。毎年ジャニーズJr.ファンが熱く燃える「Jr.大賞」も同誌の人気企画だ。また毎回1人のジャニーズタレントにフォーカスし、デビュー前のことやこれまでの知られざる思いが綴られた「10000字インタビュー」も人気の企画である。最近ではタレント個々の顔写真が掲載されたデータカード、通称デタカも人気で、“担当”、いわゆる推しのカードをどれだけ多く入手できるかにこだわるファンも多い。そして『Myojo』は誌面サイズが大きい分、1面アップで掲載されたときの迫力は群を抜いている。

 また7日は『WiNK UP』(ワニブックス)、『DUeT』(集英社)、『POTATO』(ワン・パブリッシング)の3誌の発売日である。3誌はそれぞれに特徴があり、『WiNK UP』はテキストの秀逸さ、『DUeT』は趣向を凝らした企画、『POTATO』はこだわりのビジュアルやジャニーズ最強ペアを決める「P-1グランプリ‼」、Jr.にフォーカスをあてた内容などが人気だ。

 購入する際にこだわりがあるファンも多く、必ず全誌を購入するという人から、お目当てのタレントが単独で表紙に掲載されている場合には2冊、3冊をまとめ買いすることも決して珍しくなく、発売日の書店ではじっくり見比べて吟味しているファンの姿を多く目にする。

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