山下美月×久保史緒里Wセンター、井上和ら5期生ポジションの意図は? 乃木坂46最新シングルフォーメーションを紐解く

 乃木坂46が3月22日にリリースする32ndシングルの選抜メンバーが、2月19日深夜放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京)にて発表となった。

 現在、乃木坂46は2月22日から5日間にわたって『11th YEAR BIRTHDAY LIVE』(以下、『バスラ』)を開催中。最終日となる本日26日に卒業コンサートを控える秋元真夏、さらに先日アナウンスされた鈴木絢音の卒業によって、乃木坂46は3期生、4期生、5期生のみの新体制へとシフトしていく。その第一歩目を踏み出すのがこの32ndシングルである。

山下美月、久保史緒里の“くぼした”Wセンター

 今回センターに選ばれたのは山下美月と久保史緒里。加入当初から“くぼした”としてファンから親しまれ、3期生楽曲「未来の答え」「不眠症」でダブルセンターを務めていた2人がついに表題曲でグループの先頭に立つ時がきた。山下がセンターを務めるのは、2021年1月リリースの『僕は僕を好きになる』以来2度目。久保はグループ加入から約6年半という歳月、さらにはアンダーを経て掴み取った初センターとなる。

 フォーメーションとしてはシンメトリーの位置が多かった山下と久保。「6年間ずっと山下に追いつかなきゃって気持ちで活動してた部分もあった」と『乃木坂工事中』で明かした久保が、ブログに綴った「背中合わせもいいけど、どうかこの期間は共に前を見させてください。」(※1)という言葉からはセンターとしての覚悟が伝わってくる。また、以前から山下の各所インタビューからはグループの顔として後輩をバックアップしながら乃木坂46を思う気持ちを感じていたが、それがさらに強くなったのが、『乃木坂工事中』での「前に立って飛んでくる矢を受け止めながら、乃木坂46をちゃんと背負っていくシングルに」という言葉のように思う。

 これまで多くのセンター/フロントポジションを担っていた齋藤飛鳥卒業後の11thバスラということもあり、初日の全体ライブではすでに2人がその立ち位置を継承している。「Actually...」でセンターの中西アルノを支える山下と久保の姿が象徴的だ。また、山下はNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』でヒロインの幼なじみ役の望月久留美として出演し、久保はNHK大河ドラマ『どうする家康』で徳川家に嫁いだ信長(岡田准一)の娘・五徳を演じることが決まっていることも大きい。すでにクランクアップを迎え、3月31日に最終回を控える『舞いあがれ!』に対して、『どうする家康』でこれから物語に参加していく久保。『舞いあがれ!』出演によって、そもそも山下がアイドルであることを初めて知った視聴者もいたという反響の大きさから、久保もその知名度を一気に上げていくことは確実だ。

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