HKT48、矢吹奈子卒業シングル『君はもっとできる』チャート好調 日韓での活躍を経た彼女へのエールのような作品に

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2023-02-20/

 2023年2月20日付のオリコンシングルランキングは、1位にNCT DREAMの『Best Friend Ever』、3位にBSS (SEVENTEEN)の『BSS 1st Single Album 「SECOND WIND」【Fighting(Feat.Lee Young Ji)】』が初登場し、K-POPの勢いを見せつける結果に。4位にはLE SSERAFIMの『FEARLESS』、8位にNiziUの『Blue Moon』もランクインしており、K-POPフォーマットの強さを感じずにはいられないチャートになっています。

 では、2位に初登場したHKT48の『君はもっとできる』はK-POPとは無縁なのでしょうか? そんなわけがないのです。このシングルをもって卒業する矢吹奈子は、IZ*ONEのメンバーとして2018年から2021年にかけて活動していたのですから。

 私が、IZ*ONEの日本人メンバーである本田仁美、宮脇咲良、そして矢吹奈子にインタビューをしたのは、2018年秋のことでした。韓国から戻ってきていきなり取材というハードスケジュールをこなす彼女たちが、撮影やインタビューで完璧な対応をしてくれることに、いたく感銘を受けたものです。すでにデビューミニアルバム『COLOR*IZ』が、日本を含む世界12カ国のiTunesチャートで1位を獲得するほどの人気だったのに、本人たちは忙しすぎてその状況をあまり把握していない様子だったことも思いだします。

 次に矢吹奈子に会ったのは、2018年12月15日にTOKYO DOME CITY HALLで開催されたHKT48のワンマンライブでした。この日は、宮脇咲良と矢吹奈子が参加する、ひとまず最後のワンマンライブ。そして、そのアンコールで指原莉乃が卒業発表をしたのでした。アイドルの卒業発表で、ファンの「撤回しろ!」という怒号が飛び交うのを耳にしたのはこの日だけです。終演後に会った宮脇咲良と矢吹奈子の様子に、メンバーも知らなかったのだろうと感じたものです。

 2019年5月2日の日本武道館、9月25日のさいたまスーパーアリーナと、矢吹奈子はIZ*ONEのステージでもその雄姿を見せてくれました。そして、前述のようにIZ*ONEの活動が2021年4月に終了し、矢吹奈子はHKT48に復帰することになります。日韓での彼女の活躍ぶりは、まさに刺激的でした。

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