「今日この場所でみんなと会えたことを大切にしたいです。みんなとの出会いの中で、私は愛をもって愛を伝えていきたいと思うようになりました。だから今日は素直に届けたいと思います」というmahoの言葉から「あいしてる」へ。それまでのパワフルなサウンドとは打って変わってシンプルなギターのストロークが歌を引き立てていく。マイクを繋ぎながら優しく歌いかけられる言葉もまたシンプルだが、そこには彼女たち一人ひとりのさまざまな想いがたっぷりと注ぎ込まれていた。そこから「Wanna Dance」で一気にギアチェンジすると、「Universe」へ。スケールの大きなサウンドに乗せて、この日のハイライトとも言える鮮やかなダンスを披露する。そしてmikinaがマスターへの想いを語ったところで本編ラスト「STAY WITH Me」へ。鮮やかで力強いEDMサウンドが天井を突き破るかのような大きさで鳴り響いた。

　アンコールではメンバー一人ひとりがマスターに向けて語りかける。この日が復帰初ライブとなったmidorikoは「たくさんの人に心配をかけちゃったけど、こうして温かく迎えてくれて、本当にありがとうございます。久しぶりに6人でライブをして、私はExWHYZが大好きだなって再確認しました。たくさんの感謝は、これから返させてください。改めてExWHYZのmidorikoをよろしくお願いします」と丁寧に言葉を紡いでみせた。

　ここでmayuからサプライズ。「お知らせがあります。5月13日、ExWHYZ、日本武道館でのワンマンライブが決定しました」。その言葉に会場中にどよめきが起きる。「武道館なんて、立ちたいって口に出して言えなかった。私たちにとって挑戦になるなと思うんですけど、このツアーを通して感じた気持ちや楽しさをもっともっと大きくして、ExWHYZの本当のファーストステップを武道館でみんなに届けたいです」。そんな決意のこもった言葉を伝えきると、最後は未発表曲「Everything」を披露した。壮大なサウンドスケープの中にEMPiREの数々の曲の歌詞を盛り込んだラップパートがあったり、みんなで合唱できそうなパートがあったり。大きな手拍子の中、最後の最後にもう一度会場中をひとつにして、6人はこの『First Tour xYZ』を締め括った。なお武道館に先立ち、4月19日にはZepp Haneda(TOKYO)でExWHYZ初の自主企画としてBiSHとの2マンライブ『BiSHWHYZ』も開催される。先輩と後輩、バトンを繋ぐようなこの2マンにも注目だ。

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