「サブスクで今年聴かれた曲、年間ランキングTOP100による新たな年末音楽特番」と題して、数々のアーティストが出演する『発表！今年イチバン聴いた歌〜年間ミュージックアワード2022〜』（日本テレビ系）が、本日12月28日夜7時より放送される。

　同番組では、日本のテレビ番組で初のパフォーマンス披露となるNewJeansの出演が決定しており、ファンの間で話題となっている。同グループは今夏にデビューしてからというもの、世界でも大きな注目を集めている大型新人のガールズグループだ。本稿では、この機会に改めて彼女たちの魅力に迫るべく、グループのコンセプトや楽曲の特徴などを振り返ってみたい。

時代の新しいアイコンを目指すガールズグループ NewJeansとは

　NewJeansは、全員10代のメンバーで構成される5人組のガールズグループ。BTSなどが所属するHYBE傘下の新レーベル＜ADOR＞より、2022年夏にデビューした。韓国ではデビュー前から話題となっていたが、その要因は少女時代やRed Velvet、NCTなど数々のグループのアルバムコンセプトを担い、スターダムへとのし上げてきたアートディレクターのミン・ヒジンがプロデュースを手がけていることが大きい。「コンセプトの職人」と評されることの多い彼女がどのような新グループを生み出すのか、注目を集めていたのだ。

　そんなNewJeansのグループ名は、「いつ着ても飽きないジーンズのように、時代の新しいアイコンと遺伝子になる」という抱負と覚悟を込めてつけたものだとミン・ヒジンは語る（※1）。その名の通り、彼女たちは今、K-POPシーンのトレンド創出を担う一員となりつつある。楽曲やMV、プロモーションでは、K-POP界の成功哲学を打ち破る手法に積極的に挑戦。メンバー名を公表せずに公開したMVはグループへの興味を誘い、デビューミニアルバム『NewJeans』は発売初週に31万枚を超えるセールスを記録し、韓国ガールズグループのアルバム初週セールス記録を更新している。各種音楽配信サイトやチャートでも上位にランクインし、『The New York Times』ではデビューミニアルバムより「Cookie」が「Best Songs of 2022」に選出されるなど、世界的にもその音楽性が評価されている。