超特急、9人体制初ワンマンで見せた“新しい世界”への気概に満ちたパフォーマンス 目標の東京ドームに向けた決意も

 アンコールではまず「Dance Dance Dancing!」の軽やかなパフォーマンスで会場を心地よく揺らした9人。その後のMCではライブの感想を1人ずつ述べていった。

 シューヤは「加入から4カ月で代々木に立てたのは、この場所を作ってきてくれたみなさんのおかげです。まだまだ力不足かもしれないけど、タカシくんを支えたいという思いは変わらない。ツインボーカルと言ったら超特急と言われるくらい歌っていくのでこれからも応援よろしくお願いします」と胸を張り、マサヒロは「無事に新体制を見せられて、心が少しホッとしています。残りわずかですが、体力が尽きるまでパフォーマンスしますので、引き続きあたたかい応援よろしくお願いします。絶対、東京ドームに行きましょう!」と笑顔。アロハは途中で涙ぐみながら「舞台裏ではドキドキしてたけど、ステージに立ったら8号者のみなさんが綺麗な景色を見せてくれて心の底からパワーがみなぎってきました。いつも助けてもらっているから、これから徐々に恩返ししていきたいと思っています」と頭を下げた。最年少であり、熊本との往復や勉強などここまで本当に大変だったというハルは泣きじゃくりながら「たくさんの8号車の方に応援してもらって、こんな最高の景色を、この最高な9人と一緒に見ることができて本当に嬉しいです。周りの方がいなかったら、僕はここまで来れなかった。初心を忘れず、感謝をして、9人で東京ドームに立つために努力します」と語っていた。

 涙でなかなか喋り出せないハルの背中を隣のアロハがそっと支えるなど、思わずグッとくる場面もあった新メンバーの挨拶に続き、オリジナルメンバーは相変わらず独自の視点が光るコメントを連発。

カイ

 カイは「スケジュールを調整し、美容院に行ったり服を選んだりマツパしたりして(笑)、僕たちのために一番可愛い姿でいたいと思ってくれていることがすごく嬉しい。その想いを裏切らないようにこれからも努力して、一緒に進んでいきたい」と挨拶し、リョウガは「ハルも言ってたけど、この4カ月本当に大変で。親知らずを抜いたり、やりたくもないネイルをやらされたり、髪に色を入れられて風呂が紫になったり(笑)」と、涙を堪える名演技で笑いを誘っていた。タクヤも「すごく反省しております。4人が感極まるのはわかるけど、10年もやってきて『ビリオン(Billion Beats)』で誰よりもグチャグチャになるなんて(笑)」と笑いつつ、「この4人が入ってなかったら出会えなかったみなさんもいると思う。素敵な1年にできたことがすごく幸せです」と感謝を伝えた。

 すでに感極まっている様子のユーキは何度も気持ちを立て直しながら「4人がすごく頑張ってくれてて、こいつらとならマジで夢叶えられるんじゃないかって思ってる。ちょっと下を向きかけた時に“希望の光”が出てきて背中を押され、忘れちゃいけないものってあるなと思った。2023年は超特急と一緒にとんでもない年にしましょう」と最後は笑顔に。タカシは「ずっとボーカルを1人でやってきて、もう無理かもしれんって思うことが何度もあったけど、気持ちが押し潰されそうになった時に希望の光をくれたのが4人でした。この9人だったらもっとヤバいグループになると思います。いや絶対にならないといけないなって思ってます。来年はうさぎ年。いろんなものをピョーンと軽く超えて飛躍できる1年にしたいです」と抱負を語ったそして9人は、新体制になって初めてのステージで披露した「gr8est journey」、ラストとなる「走れ!!!!超特急」を笑顔でパフォーマンスし、名残惜しそうに手を振りながらステージを後にした。

 2023年3月22日に9人体制となって初のフルアルバム『B9』をリリースし、5月27日からは『BULLET TRAIN Spring Tour 2023「B9 Unlimited」』もスタート。9人はこれからますますパワーアップしていきそうだ。

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