レディー・ガガ、ドラマ『ウェンズデー』きっかけで思わぬバイラルヒット “ネトフリ効果”のリバイバルが主流に?

レディー・ガガ、ネトフリドラマきっかけでヒット

 11月23日に世界配信をスタートしたNetflixドラマ『ウェンズデー』が人気を博している。本作は、映画『アダムス・ファミリー』(1991年)に登場するおさげ髪の少女、ウェンズデー・アダムスを主役にしたドラマシリーズだ。監督をティム・バートンが、音楽をダニー・エルフマンが務める。

レディー・ガガ
2013年、パフォーマンス中のレディー・ガガ(写真=REX/アフロ)

 このドラマのヒットは、音楽シーンにも大きな影響を与えている。本作でウェンズデーが独特なダンスを披露する際に使用されたThe Cramps「Goo Goo Muck」や、ダンスシーンがTikTokに転載された際に使われたレディー・ガガ「Bloody Mary」がSpotifyのグローバルチャートで急上昇しているのだ。特にユニークなのは、「Bloody Mary」が劇中で使用されていないにもかかわらず、TikTokの動画をきっかけに再注目されていること。このヒットに合わせてガガ本人もウェンズデーを真似たダンス動画を披露し、思いもよらないヒットを楽しんでいる様子だ。そんな彼女のダンスは、ユニバーサルミュージック洋楽のTikTokアカウントから見ることができる。

 このバズは欧米だけにとどまらない。日本で人気のTikToker 景井ひながガガの楽曲に合わせウェンズデーのダンスを踊る様子を投稿していることからも、「Bloody Mary」が日本でメガヒットとなる可能性も十分に考えられる。

 Netflixのドラマはこれまでも、面白い試みで過去のヒットソングを再度バズらせてきた。『ブリジャートン家』(2020年)は19世紀初頭のイギリスを舞台に、社交界での華やかなロマンスを描いた作品である。作中にビリー・アイリッシュ「bad guy」やテイラー・スウィフト「Wildest Dreams」などのポップスをクラシックにアレンジして使用したことが世界観にマッチし、話題になった。19世紀のイギリスを舞台にした同ドラマには意外な選曲でありながらNetflixの視聴者層とマッチした耳馴染みのいい楽曲選定を行い、ドラマもまたたく間に大ヒット。また『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シリーズでは80’sファッションや音楽などのカルチャーを盛り込んで作品が作られており、2022年配信のシーズン4ではMETALLICA「Master Of Puppets(邦題:メタル・マスター)」などが使用された。こちらも同作品が配信されてすぐにヒットチャートに返り咲いている。

 『ウェンズデー』では、他にもThe Rolling Stones「Paint It, Black(邦題:黒くぬれ!)」をウェンズデーがチェロで弾くシーンもあり、作り手の遊び心が光る。今後も配信ドラマをきっかけに、過去のヒット曲がリバイバルでZ世代に広まっていくかもしれない。

参照:https://www.tiktok.com/@universalmusicjp_intl/video/7175075974206344450
https://www.tiktok.com/@kageihina/video/7172859917517507841

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