スカイピース、憂いを吹き飛ばす感動的な“大追加公演” 人気YouTuberが続々と登場したサプライズ尽くしの一夜に
そんな「クマ」から「笑顔」へと繫いだのは、非常に目頭が熱くなった。笑顔の裏に隠された様々な思いと、優しさとは何か、強さとは何かを、ストリングスのサウンドと共に歌った2人。テオがアカペラで歌う大サビは実に感動的で、〈わたしの人生はここからだろ〉という歌詞が、まるで「クマ」の主人公達に贈ったメッセージのように感じた。普段はふざけてばかりの2人が見せた、温かみに溢れた一面に、大勢のファンが涙ぐみながら聴き入った。
ここから一転、ライブはいつものお祭り騒ぎに。ダンサーと共にバキバキのダンスを繰り広げた「Sexy Dance FLOOR」では、会場には観客のクラップが鳴り響く。きらびやかなライティングもあいまって、国際フォーラムがまるでディスコのような雰囲気になった。続く「控えめにヒーロー」では、じんが「拍手に全振りしたい」と言って、かけ声の部分を観客が手拍子で応えて会場が一つに。「限界突破無限大∞」では、“Mr.ネガティブダークネス”と“Mr.インフィニティマン”が登場して、ステージはさながらヒーローショーのような展開へ。ストリングスのメンバーもリズムに合わせて拳を振り上げ、客席とステージの熱量が混じり合って、実に大きな盛り上がりになった。そして「自分自身で自分を証明しろ!」というかけ声から、「証明」を熱唱。生のストリングスによるサウンドによってスケール感を増した同曲。『SkyPeace Festival in 日本武道館』(11月30日に映像作品として発売)では1曲目に披露した曲で、またここから新しい何かが始まりそうな予感が胸に広がる。観客は心臓の高鳴りを抑えられないといった様子で、ジャンプの代わりにペンライトを全力で振ってステージに声援を送った。
本編最後は、最新アルバムの表題曲でツアーのタイトルでもある「Grateful For 」を、心を込めて歌い上げた2人。「スタッフ、ここに来てくれたみんな、配信を観てくれているみんながいて、僕らはここに立てている。6年前に上の席で観ていた、こんなに広い場所に立てたのは、本当にみんなのおかげです。みんなが自慢できる、“スカイピースが好き”って胸を張って言える存在になりたい。そのための感謝、本当の感謝を歌いたい」と話すと、後ろには感謝を伝えたい様々な人の写真が映し出され、真っ直ぐ前を見据えて歌った。ポップなリズムに乗せて観客は手を左右に振って、スカイピースと思いを共有した。
アンコールは、「大追加公演」と呼ぶにふさわしいスペシャルな内容になった。YouTubeチャンネル登録者400万人突破を記念したイベントを、来年1月31日に東京ガーデンシアターで開催することが発表されると、YouTuberの“かす”と“まあたそ”がステージに登場。会場が一気に湧き上がる中、“青春☆しゅわしゅわクラブ”として、4人で「あお」をライブ初披露。さらに「オタパリパーティー」では、この4人が客席に降りて歌い、これにはファンは大興奮となった。
そしてダブルアンコールでは、さらにまさかの事態が起こった。ステージが暗転、ハッピーバースデーの歌を歌い、「誕生日、スカイピース、ワンマンと言ったら、アレがあるでしょ!」とテオ。この時のためにテオが作った「誕生日ラップ2022」が始まると、テオのラップに続けて、けーすけ(ESPOIR TRIBE)、カンタ(水溜りボンド)、サワ(サワヤン)、おだけい、ウンパルンパ、ゆうま(コムドット)、ぎし(ばんばんざい)の等身大パネルといった、人気YouTuberが次々と登場してラップを繫いでいく。何が起きているのか分からないと言った様子のじんは、嬉しいを通り越して「語彙力が追いつかない」とあ然。それを見るテオは、ドッキリ大成功といった表情で実に楽しそうだ。最後に「最高の誕生日です」とじん。
いつもはYouTubeで観ていることが、目の前で繰り広げられたかのような光景に、驚きと同時に歓喜を爆発させた観客。二度とないであろうこの日を胸に焼き付け、「大追加公演」は、スカイピースにとってもファンにとっても、「大大大大大追加公演」と呼べるものになっただろう。
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