テイラー・スウィフト、『Midnights』が驚異の再生記録を更新 ドレイク越え&アナログ売上も絶好調の理由とは?
『Midnights』はBillboard 200(11月5日付)にて、堂々の1位デビュー。158万枚相当のユニット、114万枚のアルバムセールスとなり、わずか1週間でハリー・スタイルズが『Harry’s House』で保持していた記録を塗り替え、2022年最大の売上枚数を達成している(※3)。
さらに、アルバムだけではなく、『Midnights』は楽曲単位でも驚異的な記録を達成している。『Midnights』の収録曲がBillboard Hot 100のトップ10を独占し、ビルボードチャート史上初の快挙となった。2021年には、ドレイクが『Certified Lover Boy』収録曲でトップ10のうち9曲を占めたが、同一アーティストがトップ10をすべて占めたのはテイラーが初である。トップ5曲独占というトピックだけでも、ドレイクの前は1964年のThe Beatlesに並ぶ記録となっている。
前週の10月14日にリリースされたThe 1975『Being Funny in a Foreign Language』と同じく、ジャック・アントノフをプロデューサーとして迎えた『Midnights』であるが、2010年代中盤のテイラー・スウィフト作品を彷彿とさせるシンセポップとなっている。ジャック・アントノフが参加したテイラーの『folklore』『evermore』(2020年)や、ラナ・デル・レイの『Norman Fucking Rockwell!』(2019年)で見せたアコースティックなサウンドとはまた違い、まさに深夜の夢のように、時に鮮やかなサウンドが目立つドリーミーなポップス作品と言えるだろう。
(※1)https://twitter.com/taylorswift13/status/1564100815069106176?s=20&t=MBtwtLdG3g-1wbk9x-YsmA
(※2)https://www.nme.com/news/music/taylor-swift-breaks-spotify-amazon-and-apple-music-streaming-records-in-less-than-24-hours-3335415
(※3)https://www.billboard.com/music/chart-beat/taylor-swift-midnights-debut-number-one-billboard-200-albums-chart-1235163377/
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