プロダンスリーグ『D.LEAGUE 22-23』ROUND.2 dip BATTLESが圧巻のステージ披露、CyberAgent Legitが総合首位に
プロダンスリーグ『D.LEAGUE』の新たなシーズンとなる『第一生命 D.LEAGUE 22-23』 ROUND.2が10月19日に東京ガーデンシアターで開催された。このなかでSEGA SAMMY LUX、FULLCAST RAISERZ、avex ROYALBRATS、CyberAgent Legit、LIFULL ALT-RHYTHM、dip BATTLESが勝利。ランキングではCyberAgentが単独首位となった。
世界でも類を見ない本リーグは2021年、コロナ禍のなかで発足。運営はルールやジャッジを日々模索、Dリーガーたちは2週間に1試合という過酷なスケジュールを戦い抜き、シーズン1、2も大いに盛り上がった。3季目は念願となるフルキャパシティの観客とバイブスを共有しながらの戦いとなる。
対戦方法は過去2年のコンペティション方式からリーグ戦方式へ変更。レギュラーシーズンの各ラウンドは2チームずつの総当たり戦となり、勝ち点における上位6チームがCHAMPIONSHIPへの出場権を獲得する。新たなルールから生まれる戦略とドラマに注目だ。
参加するのは、昨シーズンに引き続きavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I'moon、dip BATTLESとLIFULL ALT-RHYTHM、そして新たにValuence INFINITIESを加えた計12チーム。
開幕戦は、全ジャッジ一致で勝利した時に発動される新ルール「SWEEP」を鮮やかに決めたBenefit one MONOLIZが唯一の勝ち点4を獲得し、ランキング1位として頭ひとつ抜き出る結果となった。その熱気が冷めやらぬなか、第2戦の対戦カードにも注目が集まる。
今回の審査を務めるのはKoji、HideboH、SHINICHI、Yu-mah、川本アレクサンダーの5名。ここにオーディエンス枠を加えた6票で揺れ動く、勝利の行方はいかに。
初戦はValuence INFINITIES(青)vs SEGA SAMMY LUX(赤)。先行のValuenceは前回とは打って変わってブレイキンで攻める。それに対して、入場から世界観を提示したSEGAは得意とするマイケル・ジャクソン(MJ)スタイルのダンスと音楽で組み立てたショウケースで挑んだ。
結果は1-5でSEGAが勝利(オーディエンス:赤/Koji:赤/HideboH:赤/SHINICHI:赤/Yu-mah:青/川本:赤)。初戦に引き続きリーグの洗礼を浴びる形となったValuence、初勝利は次戦以降に持ち越しとなる。
試合後のインタビューでは、SEGAのTAKIが「勝つつもりのネタだったので嬉しいです。今シーズンは完全優勝を目指していて、全試合でSWEEPを狙っているので、皆さんよろしくお願いします」とコメント。その顔からは落ち着きさえも感じた。
続く2戦目のカードはBenefit one MONOLIZ(青) vs FULLCAST RAISERZ(赤)。青の衣装をまとったBenefit oneは、フラメンコを感じさせるユニークなショウケースを提示した。対するFULLCASTはもはや勝ちパターンともいえる、メロウな曲とKRUMPの組み合わせに、SEGAと同じくMJスタイルも盛り込んだ内容。
この際どい戦いを制したのは2-4でFULLCAST(オーディエンス:赤/Koji:赤/HideboH:赤/SHINICHI:青/Yu-mah:青/川本:赤)。これで開幕2連勝とする。
制作のメインを務めたメンバー・KTRは「チームのみんながアドバイスや意見をくれて、ショウケースがよりクリエイティブになりました。チャレンジによって勝てたので、これはただの勝利じゃないと思ってます」と謙虚に語った。
第3戦はCyberAgent Legit(青) vs SEPTENI RAPTURES(赤)。昨節のようなユーモラスな作品に定評があるCyberAgentだが、今回は「身分制度への反抗」をテーマにコンテンポラリーな側面を見せる。対照的にSEPTENIはカラフルな衣装と、盟友・Shunské Gの楽曲「Keep It Rollin’ (feat. Shunské G & 宮﨑志音)」上でファンキーに舞う。
このコントラストの効いた一戦を、6-0でCyberAgent Legit(オーディエンス:青/Koji:青/HideboH:青/SHINICHI:青/Yu-mah:青/川本:青)がSWEEP。
チームリーダーのTAKUMIは「感無量です。エンタメ色が強いチームですが、もうひとつの色を出すのは挑戦だったので、意味ある1勝。enaもケガをしつつ、ギリギリの状態で出てくれて、このチームは最高だと思いました」と試合後のインタビューに答えた。