プロダンスリーグ『D.LEAGUE 22-23』ROUND.2　dip BATTLESが圧巻のステージ披露、CyberAgent Legitが総合首位に

　ROUND.2は後半戦、KADOKAWA DREAMS（青） vs avex ROYALBRATS（赤）の一戦へ。KADOKAWAは客演が豪華な楽曲「LOVE feat. PUSHIM, DA-Dee-MiX」とともに、本日3組目となるMJスタイルを踏襲したダンスをぶつける。これに対し、avexは祖父母にリスペクトを込めたハッピーかつコミカルな質感で応戦。

　勝利を手にしたのは、2-4でavex ROYALBRATS（オーディエンス：赤／Koji：青／HideboH：青／SHINICHI：赤／Yu-mah：赤／川本：赤）。

　試合後、メンバーのSuGuRuは「尊敬しているおじいちゃんとおばあちゃんに着目して、共感できそうな『あるある』ネタとダンスを掛け合わせたら面白いと思って」と作品のインスパイア源を語った。

　5戦目はLIFULL ALT-RHYTHM（青） vs USEN-NEXT I'moon（赤）。LIFULLは「WIND」をテーマに前回よりもスタイリッシュかつストリートっぽさも感じさせる内容で新たな境地へ。USEN-NEXTはメンバー・Tinaのソロライブというコンセプトで、彼女自身が歌う「Beep-Beep」とともに持ち味の可愛らしさを前面に押し出す。

　全く作風が違い、ジャッジが困難とも思われたこの試合は、4-2（オーディエンス：赤／Koji：赤／HideboH：青／SHINICHI：青／Yu-mah：青／川本：青）でLIFULLに軍配が上がった。

　2連勝を得た、メンバーの永井直也は「2連勝できたことが嬉しい。今回の戦いで見えた課題を今後の戦いの参考にしていければと思います」と冷静にコメント。

　そして最終戦のdip BATTLES（青）vs KOSÉ 8ROCKS（赤）はこの日のハイライトともいうべきものだった。

　仕掛けたのは先行のdip。アーティスティックかつディープ、今まで見せたことのない彼らのダンスがそこにあった。FKDがプロデュースした楽曲「solidify」の歪んだリズムと一体になったアグレッシブなステージは観る者を圧倒。文句の付けどころがなかった。これにKOSÉ 8ROCKSは、80’sスタイルとブレイキンの融合という好アイデアで応戦。

　これにオーディエンスを除いた全ジャッジが青を挙げた。5-1でdip BATTLES（オーディエンス：赤／Koji：青／HideboH：青／SHINICHI：青／Yu-mah：青／川本：青）が見事に初勝利を収める。

　見事な試合を見せたメンバー・KENSEIは「昨シーズンのROUND10で主役の時に負けてしまって、CHAMPIONSHIPでも完敗してしまって、絶対勝たなければいけないと思って練習しました。ディレクター・SHUHOさんとKELOさん、バファリンさん、冨田（英揮）社長はじめdipのみなさん、観客の皆さんに感謝です」と涙を滲ませた。

　ROUND.2を経た順位は以下の通り（カッコ内：チャンピオンシップポイント）。

　CyberAgent Legit（7）、SEGA SAMMY LUX（6）、LIFULL ALT-RHYTHM（6）、FULLCAST RAISERZ（6）、dip BATTLES（4）、Benefit one MONOLIZ（4）、avex ROYALBRATS（4）、Valuence INFINITIES（0）、KADOKAWA DREAMS（0）、KOSÉ 8ROCKS（0）、SEPTENI RAPTURES（0）、USEN-NEXT I’moon（0）。MVD（最優秀ダンサー）に選出されたのはKENSEI（dip）。

　全試合終了後、解説を務めたTAKAHIROが、スペシャルセレクトとして挙げたチームはdip BATTLES。その理由を「圧倒的に完成されていて、自分たちの作品と世界観を貫けば勝てるという『D.LEAGUE』の奥深さを感じた。圧倒されたし、色々な感情を覚えて最後まで息を飲むばかり。アニメーションやフットワークのスキルも入っていた」と説明。

　また、次回のラウンドへの期待も語りつつ、今後の戦いについて「相手がどういう作品を出してくるのかを予測して作戦を立てるのが重要になってくる」とした。

　ROUND.2は各チームから開幕戦とは全く違うイメージの作品が飛び出した回といえるだろう。次節はどんなショウケースを見ることができるのだろうか、Dリーガーたちに引き続き期待だ。ROUND.3は11月2日に開催。さらなるうねりを予感させる『D.LEAGUE』から目が離せない。