日本とイタリアを結ぶピアニスト 関孝弘、ピアノリサイタル開催 村井邦彦の新曲を世界初演
日本とイタリアを結ぶピアニスト・関孝弘のピアノリサイタルが、12月8日に東京文化会館大ホールにて開催される。作曲生活55周年を迎えた「翼をください」の作曲家・村井邦彦が、関孝弘のためにピアノ作品を書き続けて15周年を迎える、記念すべきリサイタルとなる。
関孝弘は、1988〜2005年まで東京芸術大学講師を務めたピアニストで、CDは25タイトル、多数の楽譜が発売されている。イタリアのピアノ作品の紹介を意欲的にしており、本邦初演も数多い。2011年イタリアの音楽文化を広めた多大な功績により、イタリア政府より大統領の名のもと、文化功労勲章「コメンダトーレ章」が叙勲され、2014年にはイタリアのフィナーレ・リーグレ市より名誉市民の称号が授与された。
2001年より始まった東京文化会館大ホールシリーズは今回で第19回を迎え、毎年満席となっている。今回の公演では、村井邦彦の新曲「1月のカンヌ」が世界初演となる。
関孝宏は「『翼をください』の作曲家・村井邦彦先生とは、初めて会った瞬間から意気投合して、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいていることに感謝。村井先生の音は、その人柄そのもので純粋。虚飾がない自然な響きが大好きです。心から生まれた純粋な響きが、聴く人の心の奥底に届けば良いな、と思っています」とコメント。
村井邦彦は「関さんのどこまでも澄み渡った透明な美しいピアノの響きに惹かれて、ピアノ作品『ELENA』が生まれました。15年前のことです。当時は、まだ小さくて可愛かった関さんのお嬢様のエレナさんをイメージした、私にとって初めてのピアノ作品となったのです。『ELENA』のあと、今までに十数曲のピアノ作品を関さんのために書いてきましたが、いつも関さんの透明で美しく繊細なピアノの響きがインスピレーションになっています。今回のコンサートのために新しい曲を作曲しました。楽しみにしていて下さい」と語っている。
■コンサート詳細
関孝弘 ピアノリサイタル 東京文化会館大ホールシリーズ 19th
日時:12月8日(木)19時開演(18時15分開場)
料金:6000円(全席指定)
詳細:https://www.mt-brillante.jp/concert.html