岩田剛典、JO1、Tempalay、超特急……10月12日リリースの新譜4作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は10月12日リリースの岩田剛典『The Chocolate Box』、JO1『MIDNIGHT SUN』、Tempalay『from JAPAN 3』、超特急『宇宙ドライブ』の4作品をピックアップした。(編集部)

岩田剛典『The Chocolate Box』

 昨年、シングル『korekara』でソロ活動をスタートさせた岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)の1stフルアルバム。〈君がいるから 強くなれる〉というフレーズでファンの心をグッと引き寄せるソウルポップチューン「Only One For Me」ではじまり、チル&メロウなトラックのなかで“限りある人生、楽しみながら進もう”とメッセージする「Keep It Up」、ジャズとエレクトロを融合させながら、官能的なボーカルを響かせる「Deep Dive」など、トレンドと親しみやすさをバランスよく結びつけた楽曲が並ぶ。国内外のクリエイターのチョイス、心地よいフロウを奏でる歌声など、彼自身の趣味の良さが通底しているのも印象的だ。1960年代のポップアートを想起させるアートワークは、岩田自身が手がけている。(森)

岩田剛典 - Only One For Me (Official Music Video)

JO1『MIDNIGHT SUN』

 初のアリーナツアーも大盛況のグローバルボーイズグループ・JO1が、6枚目のシングルをリリース。〈Supercalifragilisticexpialidocious〉というワードを繰り返し登場させながらミステリアスな世界観を表現したリード曲「SuperCali」に始まり、青春時代のピュアな恋心を歌う爽やかなミディアムポップバラード「16(Sixteen)」、“君”のいない喪失感をエモーショナルかつ繊細に描いた「Phobia」、どうしようもなく惹かれてしまう相手をバラにたとえた歌詞と躍動感あるビートが印象的な「Rose」の4曲が形態別に収録されている。それぞれの楽曲に共通するのは、現実と虚構、夜と昼といった曖昧な世界。どちらにも属さないことで縛りやルールから解き放たれ、新たな一面を獲得していく姿を体現した。コンセプチュアルな表現に果敢に挑み、グループの絆を一段と深めた作品だ。(渡部)

JO1|'SuperCali' PERFORMANCE VIDEO

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