松任谷由実、民放ラジオ特別番組の公開収録に登場 「やさしさに包まれたなら」など生歌で届けた“50周年の愛と感謝”

 松任谷由実が9月25日、10月に放送される『民放ラジオ99局“スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーン』特別番組のスペシャル公開録音に出演。TOKYO FMホールには抽選で50組100名のリスナーが来場し、そこで生歌唱を披露した。このイベントは、松任谷由実がキャンペーンアンバサダーを務める『Takara Leben Group presents 民放ラジオ99局“スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーン WE LOVE RADIO 松任谷由実 50th ANNIVERSARY 〜日本中、ユーミンに包まれたなら〜』の一環として行われている。

 MCの垣花正アナウンサー、住吉美紀アナウンサーに呼び込まれ、ユーミンが登場。ステージに置かれたラジオブース型のセットに座り、「ようこそいらっしゃいました。お会いできて、とっても嬉しいです」と笑顔で挨拶すると、会場は拍手で包まれた。

 50周年を迎えたことについてユーミンは「みなさんからお祝いしていただいて、最高に幸せな気持ちです」とコメント。また、今回のキャンペーンが“ラジオと一緒に何かをしたい”というユーミン自身の思いから始まったことを明かし、「ラジオをやっていると、リスナーの顔が浮かんでくるんです。マンツーマンで話しているような、不思議な親密感がありますね」とラジオ愛を語った。

 さらに「90年代には受験生のリスナーのために湯島天神に奉納にいきました」「FMラジオで恋愛相談のコーナーがあって、ビックリするような話がたくさん届きました」とラジオにまつわるエピソードを披露。「震災のときはラジオを掲示板のように使ってもらえて。仲介役になれたことで、(ラジオの)意義を感じました。人と人がつながっていることを感じさせてもらえるメディアですね」という言葉も心に残った。

 10月4日に発売されるベストアルバム『ユーミン万歳!〜松任谷由実50周年記念ベストアルバム〜』についてのトークも。「音が大幅にアップグレードされていて。明らかに今までの音源と違うことを感じてもらえるはず。没入感が抜群なんです」「私も“ここにこんな楽器が入っていたんだ?”と思ったり、当時のミュージシャンのこと、どうやって歌詞を書いたのかを思い出したり。みなさんもそれぞれの思い出がピンポイントで浮かび上がると思います」とアピールした。

 “荒井由実”と仮想空間で共演した新曲「Call me back」(松任谷由実 with 荒井由実)に対しては、「稀有な体験でした。亡くなった方とのデュエットはあるけれど、(過去の自分との共演は)即身成仏みたい(笑)。50年やってきてよかったです」とコメント。半世紀に渡って、常に新しいメディアを取り込んできたユーミンのスタンスを感じ取ることができた。

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