嵐、自宅で楽しむ極上の映像作品『ARASHI Anniversary Tour 5×20』 改めて感じるグループの存在感や愛され度

 2022年9月15日、嵐の結成日に4K ULTRA HD Blu-ray&Blu-ray『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』がリリースされた。

 本作は、2018年11月からスタートし、計50公演行われたライブツアー『ARASHI Anniversary Tour 5×20』から、2019年12月23日の東京ドームでのシューティングライブの模様を収録したもの。

 単独ツアーでは日本史上最大規模の237万5000人の動員を記録。初の試みとなるライブフィルムは、2021年11月3日にドルビーシネマで先行公開ののち、同年11月26日から全国公開された。本作の総動員数は150万人、2021年の劇場公開映画作品の興行収入ランキング「実写映画部門」で1位を獲得と、嵐の記録にまた一つ新たな数字を刻んだ作品だ。そんな映像や音にこだわったクオリティをパッケージでも最大限に活かすため、嵐の映像商品としては初めて4K ULTRA HD Blu-rayというハイクオリティな規格で収録された。

 4K ULTRA HD Blu-rayとは、現行Blu-rayの4倍の解像度とされ、その鮮やかさは一目瞭然。明暗や濃淡がくっきり、みずみずしく映し出され、明るさはもちろんのこと暗い場面、例えばOvertureの東京の夜景で、わずかに光が当たった場所のシャドウのグラデーションがくっきり映し出されるなど、細かな濃淡まで拾いあげる。本編でもスワロフスキーの輝きを筆頭に、衣装の光り輝く装飾、頬に落ちた影、額に滲む汗、衣装のしわ、マイクを持つ手に浮き出る血管、髪や肌の質感……まるで隣にいて肉眼で見ているかのよう。また、嵐ならではのダイナミックな演出も、この映像規格によって臨場感が増し、躍動感や迫力にあふれる映像が続く。

 冒頭に続いて、「I’ll be there」からの照明を落としたステージでは、暗闇に吸い込まれそうなほど。漆黒によって心情や夜の帳感が表現され、その漆黒があるからこそ明るさや鮮やかさが際立つ。そんなコントラストある映像美が徹頭徹尾、堪能できる。そして聴こえてくる音も同様に臨場感たっぷり。楽器が奏でる音の一つひとつが立体的で、“音の厚み”というものが素人にもわかるほど。ライブ中盤に、松本潤がコンダクターとなってオーケストラが登場するのだが、映像も相まってそれぞれの楽器の位置からダイレクトに音が届くような、まるで生演奏かと錯覚する、ふくよかな音の美しさも特徴だ。

 嵐にとってもファンにとってもメモリアルな作品で、嵐とファンが共に作り上げた大切な作品であることが伝わってきたのに加えて、この感動を全国、そして世界にいるファンにも届けようという深い愛情を感じた。「さあ、夢のつづきを始めよう」という言葉に、また新たな解釈が加わるような嵐からのプレゼント。自宅にいながらにして吸い込まれるような没入感、ライブ会場の迫力をそのまま捉えた映像……少々大げさに聞こえるかもしれないが、「百聞は一見に如かず」を理由におすすめしたい(映像と音の美しさに触発されてサウンドバーが欲しくなったのが正直なところ)。

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