9月14日放送の『ZIP!』（日本テレビ系）にKing & Princeが生出演する。メンバー全員揃っての出演は2019年8月の放送以来、約3年ぶり。『ZIP!』といえば、長らくコーナー企画を担当するなど彼らにとって縁のある番組だ。

　デビュー年の2018年からスタートした「King & Prince GINZA DEBUT!」での銀座ロケに始まり、様々な職業に弟子入りする「DESHIIRI King & Prince」、五輪に向けてスポーツを軸にした「King & Prince MEDAL RUSH」、生活のお役立ち情報を届ける「解決！King & Prince」とコーナーは続いていった。

　初年度はデビューしたての初々しさと爽やかさを武器に奮闘、ロケに出かけて食レポデビューを果たすなど、様々な企画に挑戦してきた。「DESHIIRI King & Prince」では神宮寺勇太がボクシング、永瀬廉は“キャプテン廉”としてサッカーに挑戦して汗を流したほか、髙橋海人は荒波の中でサーフィンを、平野紫耀は消防士、岸優太はサバイバルの達人に弟子入りするなどハードな挑戦に取り組むこともあった。また、「解決！King & Prince」では冷蔵庫収納で活躍した永瀬に続いて、“メンバー1冷蔵庫がおブス”だという岸が野菜室の収納に奮闘する場面も。自身のエピソードを交えながら「あるあるですね」と悩みに共感したり、頭を使いながらテクニックを習得していた姿も微笑ましい。メンバー全員がそれぞれ奮闘を見せ、2022年3月の番組卒業までの約4年間、朝の顔として番組を彩ってきた。

　ジャニーズJr.時代からバラエティ番組経験があるとはいえ、全国ネットで放送される朝の情報番組だけにきっと求められることも多かったはず。元気な挨拶にはじまり、爽やかさ、親しみやすくも丁寧な言葉づかい、そして持ち前のチャレンジ精神と、元々備わっていた素質がさらにブラッシュアップされたのではないだろうか。番組を卒業する頃には、その成長ぶりは明らかで、特に最後の卒業キャンプ企画ではメンバーの姿が大きく見えたのも印象に残っている。

　2023年夏公開予定の岸優太が主演を務める映画『Gメン』原作者・小沢としおが、映画化決定にあたり「King & Princeは朝のTV番組を見て知っていました」とコメントを寄せたように、幅広い年齢層が見る情報番組の影響は思いのほか大きい。身近でも、番組を通してKing & Princeを知ったという人や、コーナーを見て応援したくなったという声も聞こえてきた。彼らが幅広い層に親しまれる礎を築いた番組と言っても過言ではないだろう。