『SMTOWN LIVE』 3年ぶりの日本開催に歓喜の声 アーティストと所属事務所の深い絆を感じた一夜

 ベテラン勢も負けてはいない。KANGTAは、9月に発売される4thフルアルバム『Eyes On You』のタイトル曲で女性ダンサーと一糸乱れぬダンスを繰り広げ、BoAも日本デビュー20周年を記念したアルバム『The Greatest』のタイトル曲で勝負、東方神起のCHANGMINは韓国での最新ソロ曲「Devil」を日本初披露するなど、いずれも現役感をアピールする。

 その下の世代では、少女時代・TAEYEONの「INVU」とHYOYEON「DEEP」のソロステージや、Red Velvetの「WILDSIDE」や「Feel My Rhythm」といったソフト&メロウなヒットナンバーで客席を沸かせた。そしてNCTとともにハイライトと言えそうなのが、SUPER JUNIORの「Sorry, Sorry(Korean version)」「BONAMANA(Korean version)」「★BAMBINA★」の3連発だ。思わず口ずさみたくなるフレーズが満載のヒット曲とサービス精神たっぷりのパフォーマンスで、東京ドームは一気に祝祭気分に包まれた。

 今回の『SMTOWN LIVE』はテーマ性を重視して進行され、大型コンサートでは定番の火柱やスモーク、レーザー光線も使用していたが、観終えたときに思ったのは、「歌とダンスを堪能できた」ということである。5万人の観客を満足させるにはある程度の演出・仕掛けは必要だ。しかしながら、SMはそれだけに頼らずに出演者のパフォーマンスを丁寧に見せていく。おそらく所属アーティストの才能と実力を信じているからこそできるのだろう。

 ファミリーの太い絆がある限り、SMは発展し続けるはずだ。メタバースへと大きく舵を切った唯一無二の事務所の動向を、これからもしっかりチェックしていきたい。

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