「やっと乃木坂46の一員として認めてもらえた」 4期生 田村真佑&柴田柚菜が振り返る、4年間の活動で実感した成長
『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』や『真夏の全国ツアー2022』を終え、10周年の先へと向かっている乃木坂46。その中核を担うのは、3〜5期生のメンバーたちだ。1〜2期生の卒業が相次ぐなかで、3〜5期生が名実ともに“新たな乃木坂46”を形作っている姿は、すでにライブなどで多くのファンが目撃しているかと思うが、特に後輩として5期生を迎えたことで、大きな変化を今経験しているのが4期生のメンバーたちである。今年の11月末で加入から丸4年を迎える彼女たちは、未来に対してどんな野望を抱いているのだろうか。今回は4期生を代表して、田村真佑と柴田柚菜にインタビューを行い、この4年間の4期生、そして自分自身の成長について振り返ってもらった。
また、オリジナル動画では、田村と柴田がお互いの第一印象とその変化を紹介。前回の動画に登場した筒井あやめと掛橋沙耶香からの質問にも回答しているので、お見逃しなく。(編集部)
【オリジナル動画】乃木坂46 田村真佑&柴田柚菜がお互いの第一印象を紹介
田村真佑&柴田柚菜、4年間の活動の中でのターニングポイント
ーー加入当時を振り返ってみると、当時の4期生はどんな雰囲気でしたか?
田村真佑(以下、田村):最初はキャッキャしてたよね。初めての撮影で制服を着られたことがうれしくて、みんなで写真を撮り合っていた印象があります。
柴田柚菜(以下、柴田):ああ、確かに。
田村:当時はお互いのことをそんなに深くは知らなかったけど、それでもあの頃から「この子たちとは長い付き合いになるんだろうな」ってことは意識していた気がします。
柴田:初期は私自身がまだ子供だったので、客観的に周りを見られていなくて。ただ、私だけじゃなくてみんな幼かったと思うので、そういう意味ではみんな見た目も中身もだいぶお姉さんになったと思います。
ーーそれこそ、中学2年生で加入した最年少の筒井あやめさんも、すでに高校3年生ですものね。
田村:そうなんですよ、あのあやめんが!
柴田:そう考えると、時の流れの速さを改めて感じます。
ーーでは、坂道研修生だった新4期生が加わった今の4期生はどんな雰囲気ですか?
柴田:新4期5人の加入によって良い意味で刺激を受けて、チームとしてより活発になった気がします。後輩が入ってくる感覚とちょっと似ている気がするのですが、「5人に負けないように頑張らなきゃ!」みたいな焦りもちょっとはあったのかな。
田村:4期生って一人ひとりの個性がめちゃめちゃ強いのに、全員揃ってもバラバラな印象がなくて、うまく馴染むのが面白いところで。11人の頃もお互いがお互いの良さを消すことはなかったけど、新4期が入ってその要素がより増して、チームとしての色がさらに濃くなったのかなと思います。いろんな系統の子が増えて、4期生の良さがより伝わりやすくなったのかなと。
ーー確かに、それだけ個が立つメンバーが16人もいると、普通は全員揃うと一体感が薄まる気がするんですが、『4期生ライブ』などを観ると一丸となっている感じがより強まっているのは素晴らしいですよね。
柴田:うれしい。
田村:実は新4期の子たちが入ったあとの『4期生ライブ2020』(2020年12月6日開催)のときに、もともといた11人と新しく入ってきた5人との間で目指しているものに違いが出てきてしまったことがあって。そのとき、かっきー(賀喜遥香)と(早川)聖来がお互いの意識を擦り合わせようと、何回も5人に話を聞いてくれたんです。それまでお互いに遠慮している部分、踏み込めない部分もありましたけど、それでもみんな「頑張ろう!」という思いはあったはずで、その思いを共有できたことで、同じ目標を持ってライブに臨むことができました。そのライブが終わったあと、スタッフさんから「君たちはもう、ちゃんと乃木坂46の一員だよ」という言葉をかけていただけたことで、チームとしての結束が強まったんじゃないかと思います。
ーーここからは、4期生としての4年間を振り返りながらお話を聞いていきます。これまで乃木坂46として様々な活動をしてきましたが、おふたりの中でターニングポイントになるような大きな出来事となると、どういったことでしょう?
田村:私はセーラームーンミュージカル(2019年10〜11月に東京と上海で上演された『乃木坂46版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2019』)です。あれは私にとって初めてのミュージカル経験だったのと同時に、初めて先輩とご一緒した個人のお仕事でもあって。前作(2018年6月と9月に上演された『乃木坂46版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」』)ですでに先輩方がやられていたこともあってプレッシャーも大きくて、稽古期間に挫けそうになることもたくさんあったんですけど、一緒に出演した久保史緒里さん、向井葉月さん、伊藤純奈さんからいろいろと親切に、惜しみなく教えていただいたことで、自分からも「ここはこうしてみよう」という意識も芽生え始めたんです。あのお仕事を経験できたから、今みたいに「ハッピーな田村真佑」でいられるのかなと思います。
ーーセーラームーンミュージカルは国内だけでなく上海でも公演がありましたし、同時期には『乃木坂46 3・4期生ライブ』(2019年11月26、27日開催)の準備も重なり、かなり大変だったのではないでしょうか。
田村:めちゃめちゃ大変でした(笑)。上海公演やその稽古もあって、なかなかライブのリハーサルに出られなかったので、上海のホテルでみんな集まって振りを確認したりしていました。でも、そこで先輩方とはより絆が深まって、今でも仲良くさせていただいていますし、何か相談するんだったら真っ先に頭に浮かぶのがセーラームーンでご一緒した先輩ですね。それぐらい自分の中で信頼できる先輩ができた、大きなターニングポイントでした。
ーー柴田さんのターニングポイントはいつだったと思いますか?
柴田:自分では正確にわからないんですけど、ファンの方からよく言っていただくのは、『9th YEAR BIRTHDAY LIVE』での4期生ライブ(2021年5月8日開催)。ソロで歌わせていただくパートがいくつかあったんですけど、それを観てファンになったと言ってくださる方が急に増えたことが印象に残っています。
ーー実際、『乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)などを通じて耳にする柴田さんの歌声はすごく印象に残ります。
柴田:本当ですか、ありがとうございます。それまで歌を披露する機会はほとんどなかったですし、自分ではダメなところばかりが気になってしまうので、そうやって褒めていただけるのは自信につながるのでうれしいです。
ーーこの流れでお聞きしますが、ご自身が思う自分の強みはどういったところですか?
田村:私はコミュニケーション能力が強みなのかな。わりと誰とでも仲良くなれるタイプだとは思っているので、そういうところを人からも強みだと言っていただけるようにもっと自信をつけていけたらと思っています。
柴田:それこそ私はこの4年ずっと悩み続けていて……。ファンの方からは歌だと言っていただけるんですけど、自分から「これが強みです」と言えるものは運動くらいで、なかなか活かすところがないんです(笑)。なので、見つけられたら努力して伸ばしていきたいなと思っています。
田村:絶対にあるよ。
柴田:あるかな?
田村:うん。私も初めて選抜に選んでもらった頃、「自分の強みがわからない」「なんで私が選抜に入れたのかがわからない」と悩んでいたんです。それを新内(眞衣)さんに相談したら、「自分で気づいていないだけで、周りから見たときに何か光ったところがあったから、選抜に入れたんだよ。選抜に入った人はみんなそれぞれ違う良さがある。まったく同じ人ってひとりもいないし、その一人ひとりの良さがきっと目に留まって選抜に入れたんだから、もっと自信を持っていいよ」と言っていただけて。そこから気持ち的にも前向きになれました。だから絶対にあるよ!
柴田:そうか。私も時間をかけて探したいと思います。