Sexy Zone、いよいよ機は熟した 夢のドームツアーに向けて着実に歩みを進めたエンターテイナーとしての道
2022年、Sexy Zoneが熱い。「長い時間かかっちゃいましたけど、叶います」とは、佐藤勝利がラジオ『VICTORY ROADS』(bayfm)8月28日放送回にて語った、Sexy Zone初のドームツアーへの思いだ。
2011年11月にデビューしてから約11年。Sexy Zoneはがむしゃらに走り続けてきた。キャリアも年齢も異なるメンバーによって結成され、デビュー直後はなかなか足並みを揃えるのに苦戦したこともあった。現在もマリウス葉が活動を休止しており、すべてが思い通りにはいかないこともたくさん味わった。それでも佐藤は力強く語る。「1ミリも疑うことはなかった」と。
「自分たちのライブに自信があった」そう続けた佐藤。確かに、Sexy Zoneのライブは面白い。ジャニーズアイドル然としたキラキラの可愛らしい演出が繰り広げられたかと思えば、昭和アイドルコーナーなどクスッとさせるバラエティ的な展開も。そして最近では、洋楽テイストの楽曲を大人っぽくキメるなど、その表現の幅広さは彼らが一つひとつ積み上げてきたものだ。ライブで中島健人が奏でるピアノの音色は年々大人の余裕を感じさせ、菊池風磨の歌声はまさに音を楽しむように進化しているのがわかる。佐藤が情緒たっぷりに歌い上げる表情には説得力が増していく一方。そして、松島聡のダンスは天井知らずに成長を続けている。
中島が8月30日にJohnny’s webの公式Twitterにて行なったライブ配信『Welcome to “KenTeaTime”』(以下、KTT)で、「艶がのってきた年と言いますか、ここからすごいですよ。セクシーブースト! 半端ないと思います!」と発言していた通り、Sexy Zoneはエンターテイナーとして、いい具合に熟しているのを感じる。それを証明するように、彼らのそれぞれの活躍も目覚ましいのだ。
菊池が、嵐・二宮和也らと共にYouTube『ジャにのちゃんねる』の一員として『24時間テレビ45』(日本テレビ系)のメインパーソナリティを務めたのも記憶に新しい。持ち前のコメント力や、企画全体を組み立てながら立ち回る頭の良さがバラエティ番組でも、またYouTubeでも次々と開眼。さらには演技の仕事も充実しており、9月にはジャニーズ伝統の舞台『DREAM BOYS』で主演を務め、映画『もっと超越した所へ。』(10月14日公開)では打って変わってヒモのストリーマー役を演じるとあって、さらに新しい一面を見せてくれるのではないかと期待が高まる。
また、中島は二宮主演の映画『ラーゲリより愛を込めて』(12月9日公開)にて、捕虜の役作りのために2週間で10kg減量するという役者魂を見せる。頼りない純朴な青年からドSの上司まで多彩な演技で魅了してきただけに、本作も非常に注目度が高い。加えてJohnny’s webのKTTでは、中島が作詞・作曲・編曲を手掛けた「Celeste」を配信するなど音楽活動にも力を入れている。もともと「セクシー◯◯」など数々の名言を繰り出しワードセンスに定評のあった中島が、楽曲制作にかける思いを語ると「絵画を作るようなイメージ。筆は楽器、色はメロディ、額縁はタイトル」と説明。楽曲のみならず、その制作背景まで楽しませてくれるのは、さすがの一言だ。