その最たる例が6月14日に公開された「真・防弾会食」の動画。ソロ活動を充実させていく理由や想いを、リーダーのRMらが言葉を選びながら話していく中で、JUNG KOOKが「みんなそれぞれタイミングがあると思います。これを聞いているみなさんにも各自のきっかけがある。そんなタイミングが僕らにも来るべきだったのに僕らが引き伸ばしていたんだと思う」とコメントしたときのこと。

　それまでは「黄金」とはついていたものの、やはりかわいい「マンネ」という印象がまだまだ強かった。だが、そのしっかりまとまった考えをまっすぐに語る姿に、メンバーは口を揃えて「JUNG KOOK賢いな。僕より簡潔に話してる」（RM）、「JUNG KOOK、大人になったね」（JIN）と年上メンバーが感心するばかり。

　「今よりずっと成長した7人にきっとなると僕は信じて疑いませんので、むしろ期待してくだされば嬉しいです」と迷いの一切感じられない物言いは、もはやBTSの精神的支柱とも言えるのではないかと感じるほど。一方で「言葉が本当にキレイ。僕が慰められた」（JIMIN）、「使う言葉が大人になってる」（SUGA）と絶賛されると両手でサムズアップをしてニッコリと無邪気な笑顔も。

　マンネならではの愛らしさを失わず、それでいてグループにとって心強い存在感を増しているJUNG KOOK。そんな彼だからこそ、この新たなプロジェクト「Special 8 Photo-Folio」の第一走者としてバトンを握ることになったのも納得だ。そして人間からヴァンパイアへと変わる瞬間“Time Difference”をテーマにした今回の作品も、より成長したJUNG KOOKへと変身しようという今の彼の心境とリンクしているように感じる。誰よりもうまく歌いたい、もっと多くの人を魅了するアーティストになりたい。その渇望は、血を求めるヴァンパイアの衝動よりも強いのだと言わんばかりに。今年の誕生日はJUNG KOOKの「黄金マンネ」っぷりがますます光輝く1年になることを予感させる日になりそうだ。