NEWS、Kis-My-Ft2、松下洸平、あいみょん、東方神起……8月17日リリースの新譜5作をレビュー
毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は8月17日リリースのNEWS『音楽』、Kis-My-Ft2『Two as One』、松下洸平『Way You Are』、あいみょん『瞳へ落ちるよレコード』、東方神起『UTSUROI』の5作品をピックアップした。(編集部)
NEWS『音楽』
およそ2年半ぶり、3人体制となって初のアルバムは、メンバー自身が得意分野を生かしてクリエーションに参加したボリューミーで物語性のある作品に。収録曲は「LOSER」「BURN」などこの2年の間にリリースしたシングル曲に加え、ジャンルもアプローチも異なる多彩な楽曲が揃う。リード曲「TRIAD」は、音楽への飽くなき探求を込めた歌詞と、m-floの☆Taku Takahashiによるポップネス全開のトラックが聴く者を高みへと連れて行ってくれるかのよう。また、武田鉄矢が作詞を手がけた「走れメロスのように」は、友情をテーマにしたメッセージをしんみりと聴かせるピアノ曲となっている。冒頭から数曲ごとに、加藤シゲアキ作、松たか子が朗読を務めたインタールードが入ることで、パッケージとしての完成度も意識。「音楽」に真っ向から向き合い、自らの原点を見つめた意欲作だ。(渡部)
Kis-My-Ft2『Two as One』
先日、CDデビュー11周年を迎えたばかりのKis-My-Ft2が、29枚目となるシングルをリリース。表題曲の「Two as One」は玉森裕太主演の金曜ナイトドラマ『NICE FLIGHT!』(テレビ朝日系)の主題歌。“大人の恋”というテーマを体現するかのようなメロウなEDMに乗せ、7人が歌い継ぐように歌唱する。途中挿入される二階堂高嗣によるラップパートが楽曲をぐっと引き締めつつ、繰り返される〈One Love〉のフレーズに恋人への一途な思いが溢れ出す。またカップリングは形態ごとに収録。等身大の恋を歌ったラブバラード「リボン」(初回盤A)や、エキゾチックなサウンドが夏を感じさせるパーティーチューン「Smokin’ Hot」(初回盤B)、アンバランスなリズムがクセになるモードな1曲「Akumu」(通常盤)と個性豊かな楽曲で変幻自在の魅力を表現した。(渡部)
松下洸平『Way You Are』
再デビュー第1弾となる1stシングル『つよがり』、ミニアルバム『あなた』ではメロウな雰囲気の切ないラブソングを打ち出していた松下洸平。2ndシングルとなる今作では同世代のクリエイターとタッグを組み、現代的なポップチューンを提示している。UTAのプロデュースによる表題曲「Way You Are」は、ネオソウル、オルタナR&Bの流れを感じさせる楽曲。“本当の自分とは?”という本質的なテーマをストレートに描いたリリックも心に残る。カップリングにはMichael Kanekoの作編曲による爽やかでピュアなラブソング「Only you」を収録。またボーナストラックとして、音楽的盟友・カンノケンタロウのアコギをフィーチャーした「FLY&FLOW(Acoustic Version)」(ミニアルバム『あなた』収録)のセルフカバーも収められている。(森)