関ジャニ∞メンバー分析 第2回:丸山隆平、全方位に届ける幸せな笑顔 活躍の場広げる“ファンファースト”の姿勢

 デビュー18周年記念公演『18祭』で東西2カ所のスタジアムツアー完走、8月13日には『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』出演とライブ尽くしの夏を経て、主演舞台『パラダイス』に挑む関ジャニ∞ 丸山隆平。グループとしての活動に加えバラエティ、舞台と全く違った表情を見せる丸山の魅力に迫る。

幸せな空間を生み出す天才

関ジャニ∞

 常に太陽のようなオーラを纏い、全方位に幸せな笑顔を届ける丸山隆平。一度ジャニーズ事務所のオーディションに受かったものの、仕事がなかったため再度オーディションを受けに行ったという逸話をはじめ、事務所入所以来、数々の伝説を残していることでも有名だ。関西ジャニーズJr.時代に『8時だJ』(テレビ朝日系)の「J1グランプリ・ホノルルハーフマラソン」に参加した際に、当時圧倒的な人気を誇っていた滝沢秀明らを華麗に追い抜き1位でゴールしてしまい、スタッフが凍りつくという今では笑い話となっているエピソードも。さらに『関パニ』(テレビ朝日系)の絵描き歌の企画で、丸山がウサギを描くのに即興で歌った「丸みを帯びたU字の水槽」というフレーズの中毒性が話題に。この話題が上がるたびに、あっという間にTwitterでトレンド入りするなど、放送から10年以上経った今でもeighter(関ジャニ∞ファンの呼称)の中では親しみ深いキーワードとなっている。

 また『マジか!?のHOW TOバラエティ 関∞ピース』(TBS系)で、ロープで引っ張られながら水中を高速移動するチャレンジにおいて、水面に顔を出した丸山が水に覆われる姿を指した“ゼリー丸山”で爆笑を生み出したり、デビュー10周年のタイミングで設立したレーベル<INFINITY RECORDS>の第1弾リリース記念イベントで丸山が発したギャグ「ボロネーゼ」を受けて、ファンからの質問コーナーもボロネーゼに関するネタで盛り上がるなど、彼の存在感や影響力の大きさを感じるエピソードは数え切れない。

 現在、自身がメインMCを務める生放送の情報番組『サタデープラス』(TBS系)では番組進行の傍ら、渾身のギャグを果敢に披露する姿もすっかりお茶の間に定着している。また先日の『18祭』のジャニーズメドレーでシブがき隊の「スシ食いねェ!」を披露した際には、ステージ上で大倉忠義が差し出す寿司を次々に平らげて見せ、満員のスタジアムを沸かせる場面も。それを見ながら爆笑するメンバー達の笑顔も含め、丸山だからこそ生み出せる幸せな空間があることを実感した。

関ジャニ∞ - サタデーソング [サタデープラス x 関ジャニ∞ Original Music Video]

ミュージシャンも認めるベーシストとしての成長

 ミュージシャンとしての丸山は、関ジャニ∞の演奏を強固に支えている。丸山のアグレッシブで艶やかなベースプレイは会場の空気を震わせ、熱量も一気に上げていく。丸山のベーシストとしてのターニングポイントは、2015年に『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で行われた“ベース修行”だったのではないだろうか。「ベースって地味に見られがちなので、派手なテクニックを身につけたい」と、OKAMOTO’Sのハマ・オカモトに弟子入りし、スラップ奏法を学んだ。約1カ月間かけて練習を積んでマスターし、スタジオでは中島美嘉とのセッションを果たした。以降、音楽専門誌『BASS MAGAZINE』の表紙を飾るなど、プロも認めるベーシストとして成長を遂げている。

 また丸山の個性である甘く伸びやかな歌声は、関ジャニ∞の楽曲に優しさをもたらしている。どの楽曲も丁寧な発声で歌うのが特徴だ。中でも、昨年リリースされたアルバム『8BEAT』完全生産限定盤に収録されたソロ曲「ヒカリ」では、丸山の甘やかな歌声を存分に堪能することができる。ダンスにおいても、メイキング映像などで苦戦している姿を目にするものの、本番ではトーク時の賑やかさを封印した妖艶な表情でしなやかに踊る、そのギャップがたまらない。

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