SixTONES、YouTubeショートから広がる楽曲の異なる角度の魅力とユニークな一面 短い時間に光るメンバーの個性

 6月7日にリリースされたSixTONESの7thシングル『わたし』。発売に先駆けて、公式YouTubeチャンネルでは「わたし」のMVに続き、同楽曲を用いたYouTubeショートが公開されている。「SixTONESわたしMV公開中」に続いて投稿されたのが、「【樹のありえない乗っ取ってみた】」シリーズだ。

SixTONES – わたし [YouTube ver.]

 YouTubeショートは、縦型サイズで最大60秒の動画が投稿できるもので、チャンネル登録の有無に関わらず表示されるため、不特定多数の視聴者へのリーチが見込めるというメリットがある、スマホ視聴に適したコンテンツだ。

 この企画は、「わたし」の後半、田中樹が感情たっぷりに〈有り得ない〉と歌いあげる大サビのパートをメンバーが乗っ取るというもの。「隠していた本来の「わたし」の心が、恋に奪われていく様を、ドラマチックに表現したLOVEソング」という今回の楽曲の世界観を踏まえたであろう展開で、今回の楽曲で最大の盛り上がりをみせる大サビを、これまたユニークな手法で“乗っ取って”みせた。

 動画では〈わかってはいるよ〉から始まるジェシーのどこか寂しげな声色に続いて、透明感ある歌声を響かせる松村北斗、そして田中へと繋げるはずがーー。京本大我は、誰もが予想もしなかったであろう言葉を、美声を響かせて乗っ取り、にっこり可愛らしい笑顔をみせる。これにはメンバーからも笑いが起こっていた。続くジェシーも、再び登場し、田中が挙げようとする手をサッと掴んで、これまたキュートな声色と、アイドルらしい視線をカメラに送る。後ろから回り込み、元気いっぱいに“ありえない”展開をみせる髙地優吾。森本慎太郎も、直前までの物思いにふけるような表情が嘘のように、感情たっぷり込めて、まるでシャウトするかのような〈有り得ない〉を。そして松村は、絶妙なタイミングといい表情といい、なんとも松村らしいやり方で乗っ取ってみせた。これには森本とジェシーも笑ってしまったようで、笑い声と共に「素晴らしい!」と称賛の声が聞こえてきた。

 「わたし」の原曲は上質な音と、6人がまるで演じるかのように感情を込めた歌唱を聴かせる。耳にすると胸が締め付けられるような世界観だが、SixTONESの手にかかればこうした遊び心を交えた展開もやってのける。不思議と楽曲の世界観を崩さないのは、普段からユニークなSixTONESの姿もあれば、音楽に真剣に打ち込む姿もあるからこそ。

関連記事